名古屋市予算案:一般会計前年割れ 保育所などに20億円


毎日jp
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名古屋市は13日、総額1兆287億7700万円の
12年度一般会計当初予算案を発表した。
企業業績の悪化や市民税の5%減税に伴って
市税収入が減り、前年度当初予算を2%下回る予算規模となった。
当初予算案が前年度予算を下回るのは5年ぶりになる。

河村たかし市長は「財政規律を守り、
全ての分野に幅広く配慮した上で面白い、
きらっと光るものにも予算を付けた」と説明し、
「住んでちょう来てちょう予算」と名付けた。

主な事業では「全国ワースト1位」となった
保育所待機児童数を減らすため
学校の校庭を使った保育所の整備などに
20億5900万円を計上
津波発生時に避難できるビルの調査費を盛り込んだほか、
名古屋城前に「世界の金シャチ横丁」を造る構想や、
あおなみ線に蒸気機関車を走らせる
「目玉事業」の実現に向け予算を充てた。

また、災害の発生に備え、財政調整基金は93億円を確保。
市議会の野党会派が求めた中小企業対策を充実させ、
河村市長の市議会との協調姿勢も目立つ。
昨秋の事業仕分けで「検証が必要」とされた事業27件のうち
5件を廃止するか、見直した。

21件は12年度中に方針を決め、
「敬老パス」は14年度に見直す。【三木幸治】
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