子ども運営「仮想の町」 きょうまで田園調布大 働いたり、買い物も


東京新聞
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田園調布学園大学(川崎市麻生区)のキャンパス内に
仮想の町「ミニたまゆり」をつくり、
子どもたちが運営するイベントが十一日、始まった。
十二日までの二日間で、延べ二千人の子どもたちが
参加予定だという。

「ミニたまゆり」には「新聞社」「テレビ局」「工務店」など
約八十の「会社」や「店」があり、
廊下を走る人を取り締まる「警察」もある。

この町では「ユリー」という模擬紙幣が流通しており、
子どもたちは時給「四ユリー」で働き、
町の中の店で豚汁、焼き鳥を食べたり、
ゲームをしたりしていた。

「紙すき屋」で働いていた同区の
市立長沢小四年の女児(10)は
「仕事をするのはすごく楽しい。
働いたお金は、おいしいものに使いたい」と話していた。

この日は黒岩祐治知事が視察に訪れたが、
「ミニたまゆり」は五~十五歳の子どもしか
市民になれないため、選挙で選ばれた
「子ども市長」九人から名誉市民の称号をもらって
市民登録するという“裏技”で町に入り、
「職業安定所」から紹介された「豚汁店」で働いて
「銀行」で給料も受け取った。
脱税を防ぐためか、「銀行」のすぐ隣に「税務署」があり、
知事も納税していた。 (平木友見子)
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