校庭除染に本格着手


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千葉県柏市、64施設で10月までに

柏市は27日、若葉町の市立柏第三小学校で、
重機を使った本格的な除染工事を開始した。
市の除染計画はまだまとまっていないが、
子供の生活場所の除染は
早期に実施するという方針に基づき、
前倒しで作業を開始した。
市内の全公立小学校と保育園・幼稚園について、
10月末までに校庭や園庭の除染を完了させる。

27日に始まったのは、校庭(約2万平方メートル)の
表面の土を重機で削り取って学校敷地内に
掘った穴に埋める作業。
3日の測定では、校庭中央部の高さ5センチの地点で
毎時約0・3マイクロ・シーベルトを観測しており、
同0・23マイクロ・シーベルト以下にする予定だ。
削り取った土は、市が今後、
学校の一角に穴(約30メートル四方で深さ約1メートル50)
を掘って埋める。

同校での作業は今後、重機の使えない場所では
手作業で表土を削り取ったり、
高圧洗浄機で屋上を洗浄したりする。
側溝にたまった泥も撤去する。
作業は3月末までかかる予定。
津金邦明校長(60)は「安全が保たれた
学校の環境が戻ることに期待している」と語った。

今回実施した工法は、市立田中北小(柏市大青田)で
昨年11月に試験実施されており、
同校の校庭の放射線量は3日現在で
高さ5センチで毎時約0・06マイクロ・シーベルトに
抑えられている。

市は「子供の利用する場所は早急に対応する」
(市放射線対策室)との方針で、
10月までに、まだ除染作業の行われていない
公立小学校40校、保育園23園、
幼稚園1園で工事を行う。
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