室蘭市予算案、ひとり親や産前産後ヘルパー派遣費倍増


室蘭民報ニュース
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室蘭市の平成24年度予算案の子育て関連事業は、
ひとり親家庭や産前産後ママへのヘルパー派遣事業費が
前年度約2倍の30万円に増額した。
利用時間や期間を拡大してサポート体制を手厚くする方針。
特別保育事業では、新たに港北保育所でも
自園型病児保育を開始。
突然の発熱などの幼児保育を、
親が来るまで継続していく措置を取る。

ヘルパー派遣は、ひとり親の就職活動などの
自立促進、疾病、看護などの理由や、
産後の体調不良で家事や育児が困難な
核家族の家庭が対象に、育児や身の回りの世話を行う。
派遣時間は、これまで午前8時~午後6時(派遣は2時間)だったが、
1時間延長して午後7時までとする。

ひとり親の利用者から
「仕事の都合で夜の時間帯を延長して」との
声が多く寄せられていた。

産前産後ママの派遣は年間3~5件程度だが、
問い合わせが増えていることから、同じく時間帯を拡大した。
さらに、利用期間についても
「産後1カ月以内に10日間」を、
「産後3カ月以内に20日間」に拡大した。

特別保育事業では、港北保育所を自園型病児保育を開始する。
保育中の発熱などの体調不良なった子供で、
緊急性や悪化する恐れが低い場合に、
保護者が迎えに来るまで看護師らが
施設内で保育を継続していく。
平成23年の東町保育所に次いで2カ所目。

特別保育事業では、これまで同様に、
保護者の病気や育児疲れなどを対応して、
一時保育や休日保育、障害児保育、延長保育、
病後児保育、乳児保育にも一層力を入れる。
特別保育事業費全体では、
23年度とほぼ同じ1億2104万円。

市子ども家庭課の小島雅彦課長は
「引き続き現場の声を反映し、
子育て支援の充実に努めたい」と話している。
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