ようやく届いた青森の雪 那覇の児童ら「冷たいんだ」


朝日新聞
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那覇市宇栄原(うえばる)の学童保育で
放課後を過ごす小学生ら約60人に
28日、青森から運ばれた約250キロの雪がプレゼントされた。
生まれて初めて雪に触る子もいて、会場は歓声に包まれた。

海上自衛隊が17年前から沖縄県内各地に配っている。
那覇市内では別の催しも予定されていたが、
東日本大震災で避難して来た人たちから
「被曝(ひばく)の不安がある」との声が上がり中止になった。

この学童保育施設にも「放射能をわかっているのか」といった
苦情や無言電話が続いたという。
子供に雪を触らせていいか、
施設側は保護者に確認して実施に踏み切った。

この日の那覇市の最高気温は22.4度。
雪の詰まった段ボールが開けられると、
子供たちは目を丸くして真っ白な贈り物に見入った。
小学2年の女児(8)は
「雪って、こんなに冷たいとは思わなかった」と話した。
児童代表は「もうすぐ春が来るので、
青森のみなさんも頑張ってください」とあいさつした。(谷津憲郎)
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