幼保連携型施設:田川市が新設へ 市立2幼稚園・保育所など統合 /福岡


毎日jp
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◇多様なニーズに対応 職員の適正配置、保育時間延長など

福岡県田川市は定員割れとなっている
後藤寺、伊田の市立2幼稚園を統合し、
同市平松町の市立中央保育所と
子育て支援センターも併設した新園を
14年4月、市民球場横の市民プール跡地(同市伊田)に開設する。
幼稚園と保育所は個別運営するが、
同一敷地内での開設は、市初の「幼保連携型施設」となる。

計画によると、建設地はプール跡地の
市有地約6800平方メートルで施設は平屋。
いずれも1クラス定員20人で、
保育所は0~2歳児が各1クラスの計60人、
幼稚園は4、5歳児がそれぞれ2クラスの計80人。
また、新たに3歳児1クラスも受け入れる。

市内の幼稚園は私立1園を含む3園で、
後藤寺と伊田は少子化などでともに定員の3割に
満たない状況となっている。
さらに後藤寺は09年に施設の耐震強度不足が分かり、
同年から隣の後藤寺小の教室を使っている。

一方、市内の保育所(園)は市立3、私立17。
市立のうち中央保育所は障害児を受け入れて
看護師も常駐するが施設が古く、
支援センターも手狭になったことで、
効率運営を図る目的で同一敷地内で開設することとなった。

国の「幼保一元化」「こども園」は
施設の一体運営で補助金抑制を図るが、
同市は「午前中は幼稚園、午後は保育所」といった
部屋の共有は、今は想定していない。
ただ、保育士と幼稚園教諭の両方の資格を持つ職員が多く、
職員の適正配置や保育時間の延長などで、
幅広いニーズに対応できるようになるという。

しかし、新園には「民業圧迫になりかねない」との慎重論もあり、
市は有識者ら13人で協議会を設け、
新施設の機能・役割についての審議結果を
3月に市長に答申する予定だ。【荒木俊雄】
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