川崎市が保育料引き上げに合わせ受け入れ枠の拡大も/神奈川


カナロコ
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川崎市は29日の市議会本会議で、
4月から実施する認可保育所の保育料(保護者負担額)の
引き上げに関連し、増収分を
認可保育所の受け入れ枠の拡大に加え、
市が独自認定している「かわさき保育室」の拡充など
多様な保育の推進に充てる方針を明らかにした。

同市の認可保育所の保育料は現行では
国の基準保育料額の平均66・4%を保護者負担額とし、
残りの33・6%を市が負担。
見直しにより、保護者負担の割合を75%まで引き上げるが、
2012年度から3年間、段階的な緩和措置を実施する。

増収分の使途として、市側は
(1)認可保育所の受け入れ枠の拡大
(2)延長保育事業、一時保育事業の拡充
(3)家庭保育福祉員受け入れ児童数の拡大
(4)地域保育園援護費の拡充
(5)かわさき保育室の拡充―などを挙げた。

認可外保育事業の現状をめぐり、
市側は、事業内容が多岐にわたり理解しにくいことや、
事業によっては認可保育との保育料の
格差があるなどの課題を説明。
利用者ニーズを踏まえた多様な保育の推進へ向けて
課題を整理し、今年9月をめどに
認可外保育事業再構築へ向けた基本方針を策定する。
新たな基準を設定し、13年度から基本方針に基づいて
事業を進めていく方針を示した。

東正則(民主)、竹間幸一(共産)の両氏が
代表質問で保育事業のあり方を取り上げた。
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