学童保育 7月から有料化…和歌山


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和歌山市「受益者負担」 受け入れ拡大、空調整備へ

和歌山市は、放課後や休日などに
小学1~3年生を学校の空き教室などで預かる
学童保育「若竹学級」を、7月から有料化し、
1人月額4000円を徴収する。
「受益者負担を求めるべき」などとして
昨年12月に、市議会で費用徴収条例が可決されたためで、
必要経費の3分の1程度が利用者負担でまかなわれる。
市は有料化に伴い、受け入れ人数の拡充や利用時間延長、
教室へのエアコンの整備などの環境改善を図る。(虎走亮介)

放課後や土曜、長期休暇中に、指導員が勉強を教えたり、
遊ばせたりする若竹学級は、一人親家庭などの
支援を目的に1972年にスタート。
現在、53校の市立小のうち50校で開かれ、
1928人(1月末現在)が利用している。

利用料はとっておらず、おやつ代の実費として
月額1000~2000円を徴収しているだけだったが、
08年から有料化を議論。
条例により、今年7月から、子ども1人あたり
月額4000円、2人目以降は2000円の徴収が決まった。

市は2011年度予算で、指導員の人件費や
エアコン設置費用などとして2億6811万円を計上しているが、
12年度の利用予定者数に当てはめると、
年間約8500万円の利用料収入が見込める。

市は、徴収した利用料を必要経費に充てるほか、
利用枠の拡充や、設備の充実にも使う。
これまで、若竹学級がなかった同市西浜の雑賀崎小と
同市新庄の小倉小に、4月に学級を新設するなどし、
利用者を約400人増やして
2300人程度にすることを見込む。

また、保護者が仕事をしやすい環境を作るために、
7月から利用時間を延長。
現在、午後6時までとなっている平日の利用時間を
午後6時30分までとし、土曜や長期休暇中についても
延長幅を検討している。

有料化に対しては、低所得世帯などの負担増を
懸念する声もあるが、当面、減免制度は設けない。
市青少年課は「状況を見ながら、
一人親家庭や低所得者家庭への
減免措置も検討したい」としている。
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