父子手帳で育児参加を…和歌山


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楽しむ工夫を 本気で遊ぶ・記念日忘れない

妊娠中の妻への配慮や、子育ての際の注意事項を記すだけでなく、
子どもの写真の撮り方のコツを解説するなど、
父親にも育児を楽しんでもらえるように工夫。
父子手帳の発行は県内の自治体では初めてで、
同市は「男性が自発的に子育てに関わる
きっかけになってほしい」としている。
 育児への責任や自覚を父親に持ってもらおうと、
和歌山市は父親向けの育児ガイド
「和歌山市 父子手帳~和歌山 男の子育て指南本~」を作り、
配布を始めた。(虎走亮介)

育児に熱心な父親が“イクメン”と呼ばれるなど、
全国的に男性の育児参加が盛んになる中、
男性向けガイドで父親の子育て参加を促そうと初めて作製。
A5判、39ページのオールカラーで、1万5000部を印刷し、
今月下旬から、妊娠届の提出時に、
母子手帳と共に無料で配っている。

出産・育児の基礎知識や、市内の子育て支援サービスの紹介のほか、
既に子育てに取り組んでいる「先輩パパ」の感想や意見も掲載。
「子どもとの時間を本気で遊ぶべし」
「記念日を忘れるべからず」など、
子どもや妻とのかかわり方を七つの標語にして
「家内安全 和歌旦那七ヶ条」として紹介している。

写真やイラストを多用したほか、
徳川吉宗や南方熊楠といった県出身の偉人になぞらえて
父親をタイプ別に分け、質問に答えながらチャートをたどることで
自分がどのタイプの父親かを診断できるなど、
読んで楽しめる内容とした。

また、子どもが20歳になるまで、定期的に、
子どもの写真と父親からのコメントを書き込んで成長を記録できる
「パパ専用記入ノート」も作り、一緒に手渡している。
市こども家庭課の宮崎久副課長は
「手帳を読むことで、妊娠時から妻に対する思いやりを持ち、
子育てに積極的に関わってもらいたい」と期待している。

手帳やノートの希望者は、同課(073・435・1219)へ。
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