なんと!0歳から「華道」教育 池坊が保育園開設へ


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華道家元、「池坊」(京都市)を母体とする
学校法人・池坊学園(同市)が
京都市内に保育園を開設する方針を決めたことが
15日、明らかになった。
既に京都市から認可の内示を得ており
来年4月の開園を目指す。
これに合わせ、同学園が経営する
池坊短期大学(同市下京区)に
平成26年に保育士を育成する課程を新設し
学生募集に乗り出す。
保育園では乳幼児を対象に華道教育を施し、
長期的戦略で“池坊ファン”を増やす狙いだ。

開設する「社会福祉法人・池坊保育園」は
同短大に隣接する美術館を改装する。
園庭を含め延べ約750平方メートルで、定員は60人。
ゼロ歳児から5歳児までを預かり、
華道を学び礼儀作法や躾(しつけ)を身につける教育を施す。

一方、池坊短大は2年制で
文化芸術学科と環境文化学科を擁するが、
再来年度から「幼児教育学科」を新設し、
80人以上の学生を受け入れ、
生け花について指導ができる
“華道保育士”や“華道幼稚園教員”を養成する。

同短大の学生数は少子化と短大離れの影響で、
10年前に比べて約3割減少しており、
学校経営の上からも学生数の増加が緊急課題となっている。

一方、近ごろの短大進学者には
「資格を取得できる課程に人気がある」(谷野光昭常務理事)
ことから、保育士や幼稚園教員の資格が取得できる学科を
新設するとともに、短大に隣接する保育園で
教育実習などができるようにする。

同学園は京都市の中心部にある
好立地を生かして園児を募集。
保育園では幼いころから華道に触れさせることで、
「子供たちが華道を学ぶ年ごろになり、
池坊の華道教室に通ってくれることを期待したい」
(谷野常務理事)としている。

池坊は、京都の中心部に聖徳太子が創建したと伝えられる
六角堂に花を供えたとされる僧侶がその起こりで、
六角堂から全国に生け花が広まったとされる。
1462年には「花の名手」とされる
池坊専慶が室町時代の僧侶の日記「碧山日録」に登場。
国内外に約400の支部がある。
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