兵庫の子ども、体力・運動能力大幅向上 県教委調査


神戸新聞
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兵庫県教育委員会は19日、
小中高校の子どもたちを対象に、
2011年度に取り組んだ
「県児童生徒体力・運動能力調査」の結果を発表した。
10年度に比べて大幅に向上し、特に短距離走は、
男女ともに多くの学年が全国平均を上回った。

調査は毎年実施しており、11年度は、
県内各地の小学校123校と中学校61校、高校32校の
計216校2万7486人を対象にした。
測定は10項目あり、うち小学生は8項目で、
中高生は9項目を行った。

全国平均を上回る項目数は、全学年の男女合計で、
10年度の21項目から、68項目へと大幅に好転した。
全国平均と同等以上の項目の割合は、
小学校=66・7%▽中学校=79・6%▽高校=88・9%‐となった。

特に50メートル走は、男子の中2と高2、
女子の小6と高2を除いて平均を上回った。
中3の平均は、男子が7秒46(全国=7秒51)、
女子が8秒57(同=8秒73)。
また20メートルシャトルランも、大半が全国平均を超えた。

県教委は、運動能力向上のための
具体的なプログラムを紹介するDVDを作成し、
09年度から全公立小中学校に配布している。
県教委体育保健課は「プログラムに沿って
取り組む学校が増えたのが、
改善の一因では」と推測する。

一方で、握力は小学校の男女全学年が全国平均を下回った。
長座体前屈や反復横跳びも、
半数以上の学年で平均に届かず、
筋力や柔軟性、敏しょう性に課題が残った。

同課は「引き続き改善のためのプログラムを
やっていきたい」としている。(本田純一)
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