子どもの甘え、震災後に増加…ベネッセ研調査


YOMIURI ONLINE
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子どもの甘える様子が「東日本大震災の前より増えた」
と感じる母親が、岩手、宮城、福島の東北3県で
46%に上ることが、ベネッセ次世代育成研究所(東京)による
今年1月のインターネット調査で分かった。

調査は、東北3県と、首都圏(東京、埼玉、千葉、神奈川)、
首都圏以外(北海道、大阪、愛知、兵庫、福岡)の
0~6歳児の母親3138人に行った。

「甘える様子(表情、言葉、行動など)が増えた」と答えた割合は、
東北3県が45・7%、首都圏は31・9%、首都圏以外は19・7%で、
震災の影響がうかがえた。
同研究所は「子どもの甘え行動は、
『大切な人を離すと二度と戻らないかもしれない』という
不安を表すサイン。安心感を与えることが必要」と話す。

一方、「周囲の人に対して
優しい様子(表情、言葉、行動など)が増えた」と答えた割合は、
東北3県が44・9%、首都圏は41・2%、
首都圏以外は29・1%だった。
調査にかかわった恵泉女学園大学教授(発達心理学)の
大日向おおひなた雅美さんは、
「子どもたちが、不安を抱えながらも、
思いやりの心を育んでいる様子がうかがえる」と話す。
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