相談できる友だち「いない」18・3% 子どもと保護者 県が調査


YOMIURI ONLINE
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つらい時は「がまん」も約2割「精神的な孤立気がかり」

県内の子どもの約2割が
「つらい気持ちになった時に相談できる友だちがいない」
と感じていることが県の調査で明らかになった。
つらい時に「がまんする」という子どもも2割近くおり、
鈴木英敬知事は「精神的に孤立している
子どもが多いことが気がかりだ。
県の子ども相談電話などを活用してほしい」
と呼びかけている。(新良雅司)

県内の小学5年生と中学2年生、高校2年生の計6206人と、
小中学生の保護者計3892人らを対象に、
昨年12月~今年1月、アンケートを実施した。

子どもへの調査では
「つらい気持ちになるのはどんなときか」(複数回答可)
の質問に対し、
最も多かったのは
「友だちと仲良くできないとき」で、
「テストの点や成績が悪いとき」、
「家族と仲良くできないとき」と続いた。

つらい気持ちの解決策については、
「自分で何とかしようとする」と
「だれかに相談する」の合計が過半数を占めたが、
18・1%は「がまんする」と回答。
相談相手に関しては、18・3%が
「何でも話せるような友だちがいない」とした。

自分のことが好きかという質問に
「好き」、「どちらかといえば好き」
と答えた子どもは48・6%。
保護者への調査では、91・8%が
「(私の)子どもは自分のことが好き」または
「どちらかといえば好き」と思っていると回答しており、
子どもと保護者の認識の違いが浮き彫りになった。

県はアンケートをまとめた
「みえの子ども白書」を5000部、
パンフレットを2万部作成し、
県内の全小中高校と市町教育委員会などに配布。
子どもと保護者の認識の違いなど
実態を知ってもらうためのフォーラムを開催する。
子どもの相談電話「こどもほっとダイヤル」は、
0800・200・2555へ。
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