家庭訪問型子育て支援 初の推進連絡会議


OITA‐PRESS
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家庭訪問型子育て支援事業「ホームスタート」の
取り組みが広がり始めたことから、
県は25日、第1回「おおいたホームスタート推進連絡会議」を
県庁で開いた。会議を構成する県内6団体、
関係市町から約20人が意見を交わした。
 県内では「やしの実」(豊後大野市)が
全国に先駆けて2008年から取り組んでいるほか、
昨年から「アンジュ」(豊後高田市)、
本年度は別府、杵築、宇佐各市、日出町の各団体も始めた。
 別府市の地域子育て支援センター「にじのひろば」の
村田広子センター長は「民間が手掛ける難しさは感じるが、
市内では昨年、虐待事件が発生した経緯もあり、
より身近な支援をしたかった」、
母親による女児遺棄事件があった日出町の関係者は
「母親が相談に来た形跡もないまま、
助けられなかったことが悲しくてならない。
子育て拠点を利用していない家庭に、
タイムリーな支援ができる活動でありたい」と話した。
 連絡会議の会長に選ばれたやしの実の土谷修園長は
「ストレスを抱えている人は誰かがそばにいることで軽減される。
個人情報を管理している行政や保健師と信頼関係を築きながら、
少しずつ進めてほしい」と話した。
 ホームスタートは、研修を受けたボランティアが
依頼を受けて家庭を訪ね、
同じ目線で悩みを聞くなどする子育て支援。
県は事業管理者やボランティアを養成するため経費を助成する。
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