待機児童解消へ一歩 認可保育所5月開設 芦屋


神戸新聞
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待機児童解消を目指す芦屋市に、
市内7園目の民間の認可保育所が5月1日、オープンする。
これで市内の保育所は公立を含めて計13カ所、
総定員は計846人。
来年度にも70人規模の民間保育所の開設が計画され、
市が待機児童解消の目標に掲げる「総定員千人」が
視野に入りつつある。
市は今後、子育て世帯が多い地域への
保育所誘致を検討していく。

市内の待機児童は100人を超えた2008年以降増加傾向で、
今年4月1日時点、182人に上る。
07年に120人規模、10年に60人規模の
民間保育所が相次いで開園し、総定員は816人に拡大。
しかし、現在は定員を超える860人を受け入れている状態で、
山中健市長は15年までの任期中に、
総定員を千人にまで引き上げることを公約に掲げている。

市によると、来年度には総定員が900人を超える見通し。
「楽観はしていないが、
段階を踏んで一歩ずつ進んでいる」としている。

今回、東芦屋町に新設される
「蓮美幼児学園芦屋川ナーサリー」は
大阪市内の社会福祉法人が運営し、
0~2歳児までの乳幼児が対象で定員30人。
今年3月末まで同じ場所で親子対象の幼児教室を開いていた。
入園希望者の中には無認可の保育所に
子どもを預けていた保護者もいるといい、
同園は「まだ定員には達しておらず入園は可能。
希望があれば随時お預かりしたい」とする。

市には複数の新たな法人から、
保育所開設に関する問い合わせが寄せられている。
市こども課は「芦屋はニーズがあると見込まれている。
ただ、一部の地域に偏在しないよう、
立地も考える必要がある。
市民の需要を踏まえて検討していきたい」としている。
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