野外保育連盟を結成 全国初


中日新聞
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自然と触れ合う野外保育などの活動をする
県内の八団体が県野外保育連盟を結成し、
松本市中央の市美術館で十五日、設立総会を開いた。
野外保育の連盟設立は全国で初めてという。
 加盟団体の園児数は約百八十人に上り、
遠足やキャンプ、山の散策など自然との触れ合いを通して
子どもの育成を図っている。
連盟では定期的な研究会などで意見交換し、
保育内容や研究の充実を目指す。

総会では、五月十九日に松本市で
春の研究会を開くなど、
本年度の事業計画案や予算案などが報告された。
阿部守一知事も出席し
「豊かな自然の中で子どもが生き生きと生活することは
教育の核となる取り組み。
県や日本全体に広がっていけば」と話した。

連盟の内田幸一理事長(58)は
「野外保育の動きは長野県が一番活発だと思う。
信州の自然を生かした
新しい教育の形を作っていきたい」と意気込んだ。

野外保育は欧州では一般的で、
特にドイツでは千団体以上が活動し、州ごとに協会を設けている。
野外保育に取り組んでいるのは、
県内では加盟団体を含めて
約十五団体あり、約三百人が通う。
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