麻薬の宛先は幼稚園、園長夫婦「共働きだから」


YOMIURI ONLINE
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埼玉県鴻巣市箕田の「箕田幼稚園」の
園長と副園長の夫婦が22日、
海外から麻薬を密輸したとして、
麻薬取締法違反容疑で逮捕された事件。

多くの園児を預かる幼稚園のトップ2人が
逮捕されたことに、保護者や周辺住民の間には
「まさかあの穏やかな夫婦が」などと衝撃が広がった。

県警薬物銃器対策課と鴻巣署の発表によると、
園長の伊藤岳夫(52)と妻で副園長のジュディー(52)の
両容疑者は、麻薬40錠をコスタリカから
幼稚園宛てに発送させ、輸入した疑いが持たれている。

違法に輸入したとされる麻薬は「ジヒドロコデイノン」で、
岳夫容疑者は調べに対し、
「妻がインターネットを利用して密輸したことは間違いない。
腰痛治療のため自分が使った」と供述。
また、2人は郵送先が幼稚園だったことについて
「共働きのため」とも供述している。

県警は、ジュディー容疑者がコスタリカの
インターネットサイトを利用し、
常習的に薬を取り寄せていたとみて、
詳しい動機を調べている。

同園のホームページでは、園は3~5歳児を預かり、
2012年度は3、4歳児計130人を募集するなど
施設の規模は大きい。

同園に次男(5)を通わせている主婦(32)によると、
両容疑者は園児らの送迎時に
いつも笑顔で優しく話しかけるなど、
とても感じの良い園長と副園長だったという。
主婦は「麻薬を輸入していたとしたら信じられない。
薬物が一時的でも子供の手の届く範囲に
置かれていたかもしれないと思うと、とても怖い」
と表情を曇らせた。

両容疑者の自宅近くに住む主婦(57)は、
過去に子供を同園に預けたことがあるといい、
「とても仕事熱心な2人だったので、
まさか逮捕されるとは」と驚いていた。
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