働く女性の「保育園・幼稚園」に関する意識について


朝日新聞
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5月に国会審議があるという「子ども・子育て新システム」は
3月2日に政府決定されたが、
その「子ども・子育て新システム」を知っていますか?
という質問をしてみると、なんと7割以上が「知らない」と回答。
互いを尊びながら、過去を脇に置いて、
将来の子どもたちの育成を考える改革が
進んでいくことを期待するが、
調査参加者から寄せられたコメントは、さまざまで、
一部を以下のとおり紹介する。

「住んでいる市に、小学校敷地内に
保育園・幼稚園が併設された幼保園ができました。
これまでの管轄どおり、かもしれませんが、
良い保育・教育ができるのでは?と期待しています」

「非常に難しい問題をはらんでいると思います。
幼少期過ごした経験は、
成人したときにとても重要な人間性の要素になるので、
あまり拙速な解決法は避けていただきたいと考えます」

「誰のためのシステムなのかと言う点
(当然子供のため、子を持つ親のため)を真に願えば、
幼稚園と保育園で一体化できない理由は無いと思います。
省庁(ときには省内)縦割りの壁を突破し、
子供のために新システムが早く法制化されて
うまく進むことを願っています」

「まだまだ不備は多いと思うが、
とりあえず一歩前進したと思う。
中身の充実にどこまで取り組めるか、
これからが正念場」

「一括で管轄するのには賛成ですが
経験値が不安で質が問われると思います。
保育園と幼稚園の現場が混乱し、
子どもに悪影響がないか心配。
現場の先生方からは反対らしいのは、
明確な指示がされていないのでは?」

「真に「保育に欠ける」子どもとその保護者の支援が
適切に行えるシステム作りが急務。
イー・ウーマンの調査に参加する人たちが
想像もつかないような要支援家庭(貧困層)が
実際にある以上、そのような家庭に育つ子どもたち
そして保護者たちの居場所を地域にどう確保していくか、
課題は山積している。
直接契約になれば、
園が入園を断ると彼ら彼女らの居場所がなくなる。
要支援家庭の支援には、
そのような家庭のこどもたちと保護者を受け入れる、
我々ひとりひとりの意識も重要」

「待機児童の件などを耳にする度、大変だと思う。
緩和策を設けることで円滑に行くなら、
保護者の同意を得つつ、
ある程度融通を利かせ前進させる事に
重きを置いても良いと思う」

「机上の空論でしかない。
食育を謳いながら、給食設備が無くても良いとか、
本気でこの国の事を考えているのか!
と憤ってしまいます」

「制定はされましたが、実際にどこまで進むのか、疑問です。
それに、結局は幼稚園団体の力に国も勝てず、
押し切られた感があるのも否めません。
実際に何が大きく変わるのか、まったく不透明です」

「子育て年齢はとっくに過ぎているためよく分らない」

「待機児童の8割以上を占める
3歳未満児の受け入れが総合こども園に
義務づけられていない点などから、
「待機児童の解消にならない」と批判しており、
法案成立のめどは立っていない。

より抜粋。
この指摘は重要だが、
法案成立のめどが立たないのは、
施行が遅れてしまい困ります」

「どのような変更でも良いところと
悪いところがありますが、
子供のことを一番に考えて
検討していただきたいと思います」

「幼児期のこどもが関係する枠組みを変えることよりも
そこに携わる大人、専門家をどう育成するか、
保障するかで子供の将来は変わるのではないか、
と思います」

「親の就業形態によって、
子供の受けられる教育が決められてしまう
のではなく、同じスタートラインに立てるのはよいと思う」

「全ての子供に必要十分な環境を
用意する提案にはなっていない。
幼稚園に遠慮しすぎているのではないか。
誰目線で法律を作っているのかがよく分からない」

「小学校にあがるまでは、
勉強より体力づくりに力を
入れてほしい思いがあるため、
幼稚園・保育園のくくりではない、
子供にとっては統一的な園があればよいな
という意見です」

「極端な二者択一から
緩やかな統合がされるのは
長い目で見て良いことだと思う」

「新システムの方向性には賛成だが、
そのシステムを通じて行われる
「保育・教育」の内容についての議論が
不足していると思う」

【調査概要】

調査実施:2012年3月29日(木)~ 2012年4月2日(月)

調査方法:インターネットによる自記入式アンケート

対象:イー・ウーマンピア(http://ewoman.jp

有効回答数:回答 313人
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