子どもに障害 先輩ママが助言


朝日新聞
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●経験まとめ育児ガイド 小牧「ポプラの会」

愛知県小牧市の障害児の母親たちが、
子育てのガイドブック
「はじめのいっぽ in 小牧 スペシャルサポートガイド」を作った。
後輩ママが我が子の障害に気づいたとき、
「初めの一歩」を踏み出す時間や労力を減らし、
将来を見据えて育児を楽しんでほしい。
そんな願いが込められている。
 心身障害児母子通園施設「あさひ学園」(同市中央)の
保護者による「ポプラの会」と、
市、市社会福祉協議会が協力して制作した。
日進市で作られた同様の冊子を手にした
会のメンバーが小牧市に相談したのがきっかけで、
半年かけて編集した。

 B5判65ページ。
「お子さんの発育や発達に不安を感じたら」
「特別な支援が必要であるとわかったら」といった
項目ごとに、地元の相談窓口や医療機関、
訓練施設などを紹介している。
「この先どんな道を歩んでいくの?」では、
乳幼児期から学齢期、青年期ごとに、
受けられる支援策をまとめた。
 ほとんどのページの欄外に、
先輩ママからの「ひとことアドバイス」がある。
障害者手帳の欄には
「ちゃんとした証明写真じゃなくても、
公園でのスナップ写真でも大丈夫」。
 福祉サービスの欄には
「子どもが小さいうちは家族で頑張ってしまいがちですが、
事業所やヘルパーさんと信頼関係ができると、
体も心もう~んと楽になりますよ」。
 巻末には「母の手記」10編も収録した。
制作の中心メンバーはポプラの会の6人。
「自分たちの経験から、こんな情報がほしかった、
こんな本があったらよかったのに、
という思いで作りました」という。
 1600部を市の福祉課や養護学校などに配布。
希望者にも無料で配る。
問い合わせは小牧市社会福祉協議会(0568・77・0123)。
(松下和彦)
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