積み木が防災頭巾などに早変わり 東北工大が防災用品開発



河北新報
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柔らかな素材の積み木が防災頭巾などに早変わり-。
東北工業大クリエイティブデザイン学科の
梅田弘樹准教授(45)の研究室が、
そんな幼児向け防災グッズ「つみきめっと」=写真=を開発し、
商品化を進めることになった。

「つみきめっと」は立方体、三角柱、円柱の3タイプがあり、
いずれも1辺が約20センチ。
入れ子式で、裏返すとヘルメット状の防災頭巾になるものや、
ショルダーバッグになるものがある。
もちろん普段は、家庭や幼稚園などで積み木として遊べる。
研究室は、バッグにばんそうこうやガーゼなどの
救護グッズやペットボトルを入れるといった使い方を提案している。
素材は芯材がウレタンスポンジ。
積み木の表面で、防災頭巾として使う時に
頭を包む部分は柔らかく、温かいフリース生地を使った。
裏返すとヘルメットの表面部分になる裏地は、
燃えにくいポリエステル生地にした。
「つみきめっと」は、同大と
宮城県産業技術総合センターとの共同プロジェクトで開発。
試作品は同大クリエイティブデザイン学科を
今春卒業した大橋広規さん(22)が手掛けた。
現在特許申請中で、商品化に向けた
ビジネスパートナーを募集している。
梅田准教授は「子どもが親しみやすい素材と
色使いを心掛けた。
身近な場所に防災用品があれば、
『災害のときはこれを使う』と、
子どもの防災意識も高めることになる」と話している。
連絡先は梅田研究室022(304)5576。
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