子どもに治療受けさせず 医療ネグレクト被害35人


YOMIURI ONLINE
------------------------------------------------
保護者が必要な治療を受けさせない医療ネグレクトによって
症状が悪化した子どもは、
2008年秋からの1年間に全国で35人いたことが、
厚生労働省研究班のアンケート調査でわかった。

大半は病気に対する親の理解不足が原因だった。
20日に福岡市で開かれる日本小児科学会で発表する。

小児科のある全国の病院550施設のうち、
160施設が回答。
主治医が、育児放棄と呼ばれる虐待の一種、
医療ネグレクトと判断した事例は452件に上った。
このうち、同研究班が輸血の拒否や入院、
手術が必要になった重症例の35人(0~11歳)を分析した。

病気の種類は小児がん、神経疾患などで、
3人にまひなどの後遺症が生じたほか、
受診の遅れで肺炎が重症化するなどの健康被害があった。
ネグレクトとの因果関係は不明だが、6人が死亡していた。
------------------------------------------------