食の安全考える 子育て世代主婦ら情報交換 宝塚


神戸新聞
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東京電力福島第1原発事故を受けて、
宝塚市に住む子育て世代の主婦らが、
「食の安全」を考えるサークル活動を続けている。
放射性リスクについて話し合うだけではなく、
調味料や野菜の生産現場などにも幅広く関心を寄せる。
関東からの避難者も参加しており、
会話を通じて、心を癒やす場所にもなっているという。

サークル「“ねっこ”~宝塚子どもたちの未来を考える会」は、
月に1回、宝塚市内で座談会やイベントを開いている。
昨年11月ごろ、放射性物質が子どもの体に及ぼす影響に
不安を持った主婦ら数人が声をかけあい、サークルを立ち上げた。

座談会では、添加物や農薬など、
幅広い食の問題について意見を交わす。
食の基本となる調味料作りなどにも取り組んでおり、
みそを作ったイベントには、市内外から20人以上が集まった。

埼玉県草加市から、子ども2人と市内の実家へ
自主避難している女性(38)は
「サークルには、食に詳しい人もいて勉強になるだけでなく、
和気あいあいと話せるのがうれしい」と話す。

今後は、屋外で野菜などの生産者と触れあう活動にも
取り組みたいという。
代表(33)は「関西に避難してきて、
最初は気持ちが沈んでいる人もいる。
たくさんの人とつながることができ、
和める場所にしたいので、
関心のある人は気軽に参加してほしい」と呼び掛けている。

各イベントや座談会に単発で参加することもできる。
次回は5月に予定している。
公民館の幼児室などを使うため、子連れも対応できる。
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