妊娠~育児期に欲しい本No1!日本最高齢助産師『大丈夫やで~ばあちゃん助産師のお産と育児の話~』のススメ


マイナビニュース
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妊娠~育児まで、女性は急激な体の変化や
ホルモンバランスによる情緒不安定、
初めての子育てと、緊張しっ放し。
そんな時に知りたいのが、
「66年間、365日24時間」お産に関わってきたきた、
ばあちゃん助産師だからこそ語れる話。

肩の力が抜け、自然な気持ちで
赤ちゃんに向き合えるようになります。
中には86歳のおばあちゃんとは思えない、斬新的な考えも。
1歳の子を持つ私が、実際妊娠~育児を経て
「ばあちゃんだからこそ語れること」と感じた言葉をご紹介します。

著者・坂本フジヱさんのプロフィール&生活

和歌山県田辺市「坂本助産所」の
助産師、坂本フジヱさんは86歳。
助産師暦66年で、とりあげた赤ちゃんは4000人近く。

私はTVで「ばあちゃん(以下坂本フジヱさんの呼び名)」の
存在を知ったのですが、まず一番驚いたのが、
ばあちゃんの助産院は365日24時間対応。
赤ちゃんが産まれると、
ばあちゃんも夜中は2時間毎に起きて
一緒に赤ちゃんの面倒を見るんです。

実際生まれたての赤ちゃんが一度起きれば、
オムツ替えから授乳~寝かしつけに、
最低でも30分はかかります。
そこから自分が寝付き、次起きるまでは、
どんなに長く眠れても2時間
(新生児には3時間ごとに授乳をしなければいけないため)。
お母さんは自分の子のことだし、
子供が成長すれば眠れるようになりますが、
ばあちゃんはこれを66年間繰り返し、
86歳の今でも続けています。
それだけで頭が上がらないなと思いました。
話し姿は素朴でおっとりしているのですが、
「一番ハードな仕事人」といえます。

ばあちゃんだからこそ語れる言葉
妊娠中


『お産は、食べて、寝て、排泄する、その延長です。
もっと気楽にすればええんやで。』

はじめての妊娠は、つわりからはじまり、味覚の変化、
胸のハリ、胎動、日に日に大きくなるお腹など、
短期間の急激な体の変化に、驚くことばかり。
ホルモンの変化もあり情緒不安定になりやすく、
心が張り詰めてしまう初産婦さんがほとんどです。
少子化もあり、私達にとってお産は特別なことに思えますよね。

ばあちゃんいわく「お産は日常」。
科学も何もない太古の時代から、
みんなが普通にやってきたこと。
妊娠~育児は頭で考えるほどうまくいかず、
「起こったことを自然に受け止める力」が重要。
お母さん主体の「産む、育てる」ではなく、
赤ちゃん主体の「生まれる、育つ」の
サポートをすると考えるべきだそう。

出産

『赤ちゃんが生まれる過程は
信じられんようなことばかり。
だから考えすぎはだめ。自然の力を信じること。』

4000人近い赤ちゃんをとりあげたばあちゃんいわく、
「同じお産は一つもない。
同じ生き方が一つもないのと一緒。」。
同じ人が8人産んでも、お産は全部違うそう。
お産の主導権は赤ちゃんが握っており、
お産の進み方は赤ちゃんの気質も関係しているとのこと。
予定日過ぎてやきもきしたり、
ゆっくりすすむお産に不安を感じる必要はないそうです。
ただお母さんがお産を恐れると
陣痛がストップしてしまうので、
なるべくリラックス状態で望みたいところ。

育児

『授乳って、
セックスの意味もあるのと違うかなぁ。』

出産経験のない方には
ちょっと刺激的な内容かもしれませんね(笑)
でもこの言葉こそ、私がこの本を買おうと思ったキッカケ。
実は私も自分の子を見てこう感じていました。
赤ちゃんて授乳中、驚くほど幸せそうな表情をするんです。

「授乳は赤ちゃんの中の「性の遺伝子」に働きかける」
と、ばあちゃん。
赤ちゃんの時にしっかり抱きしめられ
授乳で満たされた子は、
思春期の、特に男性に見られる異常な性欲に、
歯止めがかかるそう。
抱きしめられることで愛情をきちんと感じることができ、
自分と他人を大切にするようになるそうです。
自分と他人を愛せるって、
生きていく上で一番重要なことですよね。

『「手抜きの子育てしなさいね」ってみなさんに言うんです。
しんどさがなければ赤ちゃんをかわいく思えますから。』

子育てがスタートすると、実の親、義両親から、
友達、お医者さん、通りすがりの人まで、
子育てや子供の成長に口を出してきます。
家にいれば旦那が子育てに加え、
完璧な家事を求めてきます。
そうすると赤ちゃんが可愛いという感情よりも、
子育てのしんどさの方が大きくなってしまいます。
子育てで一番大切なことは、
「赤ちゃんを可愛いと思えること」とばあちゃん。

自分がしんどくならないようにすることが重要。
家事は完璧じゃなくても死にはしない。
赤ちゃんを早めに寝かせて自分の時間を作ったり、
たまには実家に頼って外出してOKとのこと。
疲れたと感じたら遅いと思って。
毎日適度に手抜きして、
心から赤ちゃんを愛せる環境を
自ら作ることが大切なのですね。

自分用にも、プレゼントにも

いかがでしたか?
妊娠すると、まずは体の変化を知るために
妊娠・出産本を買うと思いますが、
心の変化のためにこの本を読むと、
肩の力が抜け、リラックスした
マタニティーライフを過ごすことができます。
妊娠した友達へのプレゼントもオススメ。
是非手にとってみてくださいね。
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