自転車での子どもヘルメット着用努力義務…認知度64.9%


Response
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東京都は5月8日、自転車の利用に関するルールの
認知度や行政に対する要望などについてアンケートを行った
「自転車安全利用に関する意識調査」の結果について発表した。

同調査は、都民の自転車安全利用についての意識や要望を把握し、
今後の施策に役立てることを目的に実施したもの。
今年3月に、住民基本台帳より無作為に抽出した
東京都在住の15歳以上の男女600人への郵送調査、および、
Web調査の登録会員150人を対象とした
インターネット調査を実施。368人の有効回答を得た。

「道路交通法上、自転車は軽車両であり、
原則、車道の左側を通行しなければならない」など、
自転車利用に関する交通ルール11項目について、
その認知度を訊ねた設問では、
「夜間はライトを点灯しなければならない」が96.2%と
もっとも認知度が高かった。
その他、「ブレーキを備えていない自転車を
道路で運転してはならない」(94.0%)、
「携帯電話を使用したり、
傘差し運転をしてはならない」(93.8%)、
「信号の遵守、一時停止場所での停止、
安全確認を行い走行しなければならない」(92.1%)、
「二人乗りをしてはならない」(92.1%)など、
11項目のうち8項目については、
認知度が9割を超えている。

一方、認知度がもっとも低かったのは、
「13歳未満の子どもの保護者は、
子どもに乗車用のヘルメットをかぶらせるよう
努めなければならない」という子どもへの
ヘルメットの着用努力義務で、認知度は64.9%。
次いで「自転車同士は並んで走ってはいけない」が77.7%、
「自転車が歩道を通行する場合は、歩行者を優先させ、
歩道の車道寄りを徐行しなければならない」が84.8%となっている。

これら11項目のルールを守っているかについて、
「いつも守っている」と「だいたい守っている」を合わせた回答は、
11項目のうち9項目で8割を超えたものの、
「原則車道通行」は約72%と、遵守度が比較的低くなっている。

自転車全般に関して必要だと思う対策を訊ねた設問では、
「ルール・マナーに関する広報啓発活動」がもっとも多く、60.3%。
次いで「学校教育における
自転車安全教育の充実」が54.9%となった。

また、行政に期待する自転車対策については、
「区市町村による駐輪場の整備」が61.1%、
「自転車の走行空間等の整備推進」が59.7%、
「自転車安全教育の強化」が49.5%、
「ルールを守らない利用者への指導、
取締りの強化」が44.0%となった。

なお、調査結果の詳細をまとめた報告書は、
東京都青少年・治安対策本部ホームページに掲載されている。
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