保育士不足 受験の要件緩和へ


NHK NEWS WEB
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都市部を中心に深刻となっている保育士不足を解消しようと、
厚生労働省は、資格試験を受けるための要件を緩和し、
認可外の保育所でも2年以上の実務経験があれば
新たに受験を認めることになりました。
ことし8月に行われる試験から受験できることになります。

厚生労働省は、全国で2万5000人余りに上る
待機児童を解消しようと、
新たな保育所の設置を進めていますが、
都市部を中心に保育士不足が深刻です。
保育士の国家資格を得るには、
保育について専門的な教育を行う大学や専門学校を卒業するか、
資格試験に合格する必要がありますが、
受験には基準を満たす認可保育所などでの
2年以上の実務経験が必要です。
現在、全国で36万7000人余りの保育士が働いていますが、
保育ニーズの増加に伴い、
5年後には7万人以上の保育士が不足する見通しです。
このため厚生労働省は、資格試験を受けるための
要件の緩和を決め、自治体が独自に設置している
認可外保育所でも、2年以上の実務経験があれば
新たに受験を認めることになりました。
これによって現在、認可外保育所で働きながら
保育士の資格を持っていないおよそ1万3600人のうち
要件を満たす人については、
ことし8月に行われる試験から
受験できることになります。
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