18歳以下相談電話「チャイルドライン」…「性」4割


yomiDr.
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18歳以下の子どもたちのための専用電話
「チャイルドライン」に昨年度、鹿児島県内から寄せられた
悩みや困りごとのうち、
性に関することが約4割で最も多かったことが分かった。

電話をかけてくるのは男子が圧倒的に多い。
県内の運営団体「チャイルドラインかごしま」の
事務局長(44)は「性的なものを含め、
簡単に手に入れられる情報に振り回されている」と分析している。

認定NPO法人チャイルドライン支援センター(東京)によると、
2011年度に県内から専用電話にかけられた件数は4950件。
このうち回線がつながったのはおよそ4件に1件で、
内容を記録できたものが568件あった。

それによると、性に関するものは「性行動」(112件)、
「性への興味・関心」(100件)、「性の多様性」(10件)、
「妊娠・性感染症」(5件)の計227件に上った。
「人間関係」52件、「身体に関すること」29件、
「こころに関すること」27件、「恋愛」26件と続き、
分類できないものも73件あった。

電話をかけてきた子どもの内訳は、
記録できた700人のうち男子が609人、女子が69人、不明22人だった。
年代別では高校生が276人で最も多く、
中学生154人、小学生33人、未就学児2人。
235人は年代が分からなかった。

自らも電話を受けているチャイルドラインかごしまの
事務局長は「多くの子どもがインターネットで
簡単に性の情報を入手している。
社会のゆがみに子どもたちもゆがめられている」としたうえで、
「生きづらい社会だからこそ、
子どもたちの声を聞く努力をしたい。
そういう大人を増やしていきたい」と話す。
相談ボランティア養成講座21日から

県内にチャイルドラインの専用電話が
開設されたのは昨年11月。
約30人のボランティアが交代で週1回、
子どもたちからの電話を受けているが、
チャイルドラインかごしまは電話対応できる日や
回線数の拡大を目指し、受け手の養成講座を開く。
対象は18歳以上の人(高校生を除く)。

今月21日~10月1日の月曜日に13回開講する。
場所は鹿児市の鹿児島女子短大で、
午後6時30分~8時30分。
子どもの話に耳を傾ける実習や
思春期・青年期の心理についての講義など。
9回以上受講すると修了証書を授与され、
電話の受け手になれる。受講料1万円(学生3000円)。

申し込みの締め切りは今月18日。
活動を援助してくれる正会員(年会費1口5000円)と
賛助会員(個人会費1口1000円、
団体会費1口1万円)も募集している。
問い合わせは事務局(080・2749・5523)へ。
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