県医師会が保育サポーター発足


朝日新聞
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県医師会は13日、女性医師の出産・育児を理由とした
離職を防ごうと、育児や家事を支援する
「保育サポーターバンク」を発足させた。
前橋市千代田町1丁目の医師会で
サポーターを対象とした研修会があり、約30人が参加した。

厚生労働省の2010年調査によると、
県内の主要病院の医師数は2490人で不足数は469人。
関東7都県で最低、全国でも29位となっている。
県医師会によると、女性の割合は
29歳以下が36%なのに全体では26%。
出産・育児で離職したまま、
復帰できない人が少なくないという。

保育サポーターバンクは、
医師不足の解消と女性医師の離職を防ぐために発足。
全国でも山口県に続いて2例目という。
当面は前橋市周辺で実施し、2年間を予算化。
軌道に乗れば県内全域に広げていく。

支援例としては、
女性医師やサポーター宅で子どもと留守番
▽保育園や幼稚園、習い事への送迎
▽女性医師が当直の際の預かり保育――などを想定。
双方が同意すれば、それ以外の支援も可能としている。
報酬も医師会が例を示した上で話し合って決める。
タクシー料金やチャイルドシート、
インフルエンザの予防接種料金などの
助成や貸与も制度化する方針だ。

13日の研修会では、県医師会の田中義理事が
「皆さんに実際に仕事をして頂いて、
県の医師不足の解消に役立てばうれしい」とあいさつ。
保育サポーターは専門家から子どもの心や病気について学んだ。


サポーターバンクへの申し込み・問い合わせは、
平日の午前10時~午後4時に
専用電話(080・1115・4176)へ。(小林誠一)
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