待機児童 過去最少の179人 横浜市の認可保育所


東京新聞
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横浜市の認可保育所の入所を待つ待機児童数は
四月一日現在、百七十九人(昨年同期比七百九十二人減)で、
統計を取り始めた二〇〇一年度以来、
過去最少だったことが、市のまとめで分かった。
一方、定員割れする保育所が増加している課題は
解消されていない。

市こども青少年局によると、
保育所申込者数は四万五千七百七人
(昨年同期比千六百十三人増)で、
約95%に当たる四万三千三百三十二人
(同二千六百二十七人増)が入所できた。

保育の相談に乗る職員「保育コンシェルジュ」を全区に配置。
認可保育所以外の保育施設に手配した効果が出た。
また、公共職業安定所(ハローワーク)に通わず、
自宅で育児をしながら、求職する保護者世帯を特定し、
待機児童数に算入しなかった。
 区別の待機児童数は鶴見区(三十一人)、
港北区(二十八人)、青葉区(二十二人)が多く、
瀬谷区ではゼロになった。

一方、定員割れの保育所は
昨年同期より四十六園増の百七十九園。
空き定員も同三百十二人増え千四百十人に。
駅に近い保育所などに人気が集中していることなどが要因。

来年四月に「待機児童ゼロ」を目指す林文子市長は
「大きな前進。来年も申込者数は増えると思うが、
きめ細かく対応していく」と述べた。 (荒井六貴)
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