比ミンダナオ島の子どもに小学校


中日新聞
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フィリピンの支援をしている名古屋市中区の
NPO法人アジア日本相互交流センター(ICAN)が、
名古屋市などの若手経営者グループの協力を受け、
フィリピン南部ミンダナオ島に小学校の校舎を建設した。
今月あった完工式では、
経営者たちも現地を訪れて日本の縁日を紹介し、
子どもたちと完成を祝った。

校舎建設に協力したのは、
名古屋市昭和区の鋼材販売会社経営佐橋忠之さん(48)ら
若い経営者三十四人のグループ。
「貧しいフィリピンの子どものため学校をつくろう」と
建設費用三百万円を集め、
現地で教育支援を続けているICANと力を合わせた。

学校は、ジェネラルサントス市の山間地域にあるビアオ小学校。
都市住民などから差別を受けている
少数民族ブラアン族の居住地で、
これまでは風雨で授業ができなくなる粗末な校舎しかなかった。

ICAN海外事業部の吉田文さんは
「貧しさから抜け出すために教育は重要だが、
ちゃんと勉強できる環境になかった」と話す。
今年一月から新校舎の建設工事を行い、
二教室ある一棟が完成した。

佐橋さんら十二人も今月、完工式のため現地入り。
風船つりやスーパーボールすくい、かき氷などの
縁日風景を演出して子どもたちを喜ばせた。
佐橋さんは「日本も厳しい経済状況にあるが、
もっと厳しい中にいる子どもたちが喜んでくれて、
こちらも元気をもらった」と話した。
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