イクメン図鑑で幸せ家族


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営業マン教員ら10人体験談 上京のNPO発刊


育児に悩んでいる父親に参考にしてもらおうと、
NPO法人「おふぃすパワーアップ」(上京区)が、
子育てに協力的な父親「イクメン」を紹介する
フリーペーパー「京都イクメン図鑑」を発刊した。
イクメンも様々であることが分かり、
自分に合ったスタイルを
探し当てるのに役立ちそうだ。(横田加奈)

冊子はA5サイズで15ページ。
エンジニアや営業マン、不動産会社の経営者、
保育士、中学校教員など、
様々な職種の10人の父親が登場する。
妻は共働きだったり、専業主婦だったりで、
子どもの数も家庭によって違う。
冊子を通じて、父親の“十人十色の育児観”を紹介し、
育児のヒントを見つけてもらいたい考えだ。

多忙な広告業界に身を置く男性(39)は、
なかなか子育てに関心を持てずにいた。
しかし、長男が生後11か月の時、
父親を対象にした交流会に子どもと2人だけで参加し、
育児には「逃げ場がない」ことを初めて実感。
妻の日頃の苦労を知ると同時に、
子どもの笑顔に心が癒やされたことで、
愛情が一層深まった経験がつづられる。

団体職員の男性(37)は長男が
誕生時に10か月の育児休業をとった。
一定期間、「専業主夫」となり、食事を食べさせたり、
オムツを替えたりする生活に没頭する中、
「ハハゴコロが芽生えた」。
子育てに不器用な父親たちのことを
「一見、子どもに無関心に見えて、
関わり方がわからずに悩んでいるパパも多いと思う」と気遣い、
「それぞれのパパは勇気を」、
母親に対しては「パパにできそうなことから
具体的なSOSを」と助言する。

冊子には育児休業のルールのほか、
産婦人科や小児科がある足立病院(中京区)の
畑山博・院長のインタビューも収録。
おふぃすパワーアップ代表の丸橋泰子さん(57)は
「父親のちょっとした気遣いで、
母親の心はすごく軽くなる。
図鑑を通じて、それぞれの家庭に合った
育児のあり方を見つけてもらえれば」と話す。

3000冊作製。京都市内の児童館や産婦人科、
小児科などの病院で手に入れられる。無料。
問い合わせは、同法人(075・417・1203)へ。
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