私立幼稚園の長時間預かり支援 兵庫県が補助制度


神戸新聞
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兵庫県は本年度、平日と夏休みなどの長期休業中、
長時間の預かり保育に取り組む私立幼稚園に対し、
新たな補助制度をスタートさせた。
国が進める幼保一体化に向け、
幼稚園の育児支援機能を強化し、
保育園の待機児童の解消につなげるという。

県教育課によると、県内では私立幼稚園の約9割が、
平日に1日2時間以上の預かり保育を行っている。
しかし、長時間の預かり保育については
人件費がかさむことなどを理由に伸び悩んでいる。

このため、県は2004年度、平日や土日、長期休業中の
午前7時~午後7時の長時間預かりを行う
幼稚園を対象にした補助制度を整えた。

ところが、保護者が休日になることが多い土日曜は需要が少なく、
多くの幼稚園が敬遠。
制度を利用したのは11年度で全239園中、
わずか55園だったため土日を対象から外し、
補助の条件を緩和することにした。

預かり時間を午後7時までと、同8時までに分けて補助額を設定。
本年度は計15園の利用を見込み、
約2800万円を当初予算に計上した。
県教育課は「4年間で利用を60園ほどに広げたい」という。

しかし、幼稚園側の思いは複雑だ。
尼崎市内の幼稚園は「預かる時間が長引けば、
朝食や晩ご飯の準備も考えなければならない。
保護者の需要に合わせて検討したいが、
課題は多い」と話している。
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