子ども自身が判断する津波避難訓練


NHK NEWS WEB
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東日本大震災の津波で、大きな被害を受けた
岩手県大船渡市の小学校で、
登下校の時間帯に津波警報が出たことを想定して、
子どもたちみずからがどこに避難するか考えて
行動する訓練が行われました。

岩手県大船渡市の越喜来小学校は、
津波で当時学校にいた子どもたちは
高台に逃げて全員無事でしたが、
校舎が全壊して現在は高台にある
別の学校の校舎で授業を行っています。
小学校では、登下校の時間帯に
津波警報が出たことを想定して、
子どもたちみずからが、どこに避難するか考えて
行動する訓練を行いました。
全校児童104人は、体育館で通学路の
地図を見ながら近くに住む友だちどうしで
避難場所を確認していました。
子どもたちの多くが通学に使うスクールバスのバス停は、
14か所のうち6か所が津波で
浸水した地区にあるということです。
子どもたちは、バスから降りたときに
津波警報が出たという想定で、
あらかじめ考えていた高台に避難していました。
訓練では、高学年の児童が年下の子どもたちを
誘導しながら避難場所に向かう様子も見られました。
小学6年生の女の子は「津波警報が出ても、
今回の訓練のように落ち着いて行動したい」と話していました。
越喜来小学校の遠藤耕生副校長は
「子どもたちが、非常時に冷静に対応できるよう
自分たちで考えてもらう訓練にした。
今後も訓練を続けたい」と話していました。
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