子どもの事故対策 消費者庁が紹介


NHK NEWS WEB
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幼い子どもに起こりやすい事故を年齢別にまとめ、
事故を防ぐ対策とともに紹介するサイトが
消費者庁のホームページに登場しました。

国のまとめによりますと、おととし、不慮の事故で死亡した
0歳から4歳の子どもは264人で、
子どもの事故の専門家は、
事故でけがをした子どもの数は少なくても
その数千倍に上ると分析しています。
消費者庁では、専門家の分析を基に、
子どもが成長するごとにどんな事故に巻き込まれやすいのか、
年齢別にまとめて事故を防ぐ対策とともに
紹介するサイトを作りました。
生まれてから3か月までの間では、
ミルクの温度を確かめないためにやけどをさせる事故や、
赤ちゃんを抱いていることが多いため
階段の上り下りのときに落としてしまう事故が
よく起きていると紹介されています。

3か月から6か月になると、物をつかんで口に入れるようになるため、
タバコやティッシュペーパーなどを
飲み込んでしまう事故が起きるようになります。
1歳ごろからは身の回りの物でよく遊ぶようになり、
ビニール袋などをかぶって窒息する事故が、
2歳ごろになるとよく歩き回るようになり、
ベランダにあるエアコンの室外機などに上って
外に転落する事故が目立つようになります。

ちょうつがいによってできたドアと壁の隙間に
手を挟む事故は、生後3か月から2歳くらいまでの間で
よく発生しているということです。
事故を防ぐ対策は一覧にしてまとめていて、
赤ちゃんの手の届く範囲に危険なものがないか
確認することや、エアコンの室外機やまとめた古新聞も
踏み台になるため窓や柵の近くに置かないよう
呼びかけています。
消費者庁の黒田岳士消費者政策課長は
「身近な場所や家の中で多くの事故が起こっている。
ちょっとした工夫でかなりの事故が防げるので
サイトを参考に対策を取ってもらいたい」と話しています。

子どもの事故防ぐ工夫も紹介

各地の自治体などがまとめた
子どもの事故を防ぐ工夫も
消費者庁のサイトで紹介されています。
例えば小さい子どもが誤ってさまざまな物を
飲み込んでしまう事故を防ぐ方法として、
画用紙などで直径3センチほどの
円筒を作る対策が紹介されています。
1~2歳の子どもが口を開けた大きさがこのくらいで、
円筒を通る物を子どもから遠ざけることで、
事故を防ぐ効果があります。
また、ちょうつがいによってできた壁とドアのすき間に
手を挟む事故を防ぐには、
牛乳パックを使ってすき間の部分を
ふさぐ方法が紹介されています。
切り開いた牛乳パックですき間の部分を覆ってしまえば、
子どもが手を入れられなくなるということです。
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