ママが喜ぶ パパの育児サポートのコツ


マイナビニュース
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はじめに

平日は仕事で忙しくても、休日は子供と関わっていく
子育てに積極的な父親が増えています。

今回は、ママが喜ぶパパの育児サポートについてご紹介します。

STEP 1
【ママが喜ぶ パパの育児サポートのコツ1】 

共働きが増えたとはいえ、今でも子供と触れ合う時間は、
実態として母親の方が圧倒的に長いです。
子供と触れ合う時間の少ない父親に求められているのは、
お母さんが「息を抜ける環境」を整えることです。

今ほど母子が密着している時代はありません。
育児ノイローゼ、育児不安といった言葉は、
さかのぼると1960年代から使われ始めていますが、
そのころから子育ての担い手が母親に集中し、
母子の密着は高くなっています。
地域でのつながりが薄れている中で、
ストレスをためやすい時代です。

決して、お母さんの子育ての力が弱まったわけではなく、
お母さんだけ、子育てに費やす時間がぐっと増えたのです。

母親も親子だけの空間から外に出て、
いろいろな人と関わりを持つことが必要です。
でも、最初はなかなか面倒で、外に出づらいものです。
その時こそお父さんの出番です。

いろいろな情報を調べて、子育て支援センターなど、
奥さんと子供が負担にならず、
行きやすい場所を紹介してあげましょう。
STEP2
【ママが喜ぶ パパの育児サポートのコツ2】

父親は休日に子供の面倒を見ることが多いですが、
子供がなかなか懐いてくれないと
感じる人も多いかもしれません。
接する時間が短ければ、仕方の無いことでもあります。
特に乳児の場合、悩むのが「寝かしつけ」や「大泣き」です。
一生懸命に抱っこしているのに、
一向に泣き止まない、寝つかない。
こうした時は、まず母親に日ごろ
どのように対応しているのかを聞くことも1つの手です。

子供には寝る時のパターン、
泣き止む時のパターンがあるものです。
そのパターンが自然と母親と子供の間で出来上がっています。
そこに父親が新しいやり方で加わろうとしても、
子供は慣れないので、嫌がるのです。

例えば、ぐずった際になかなか泣き止まなかったのが、
抱き方を変えただけで急に落ち着いたりするなど、
抱き方に母親とのパターンがあったわけです。
子供の気持ちが崩れた時ママはどうしているのか、
自分流でやることも大事ですが、
困ったらよく触れ合っている母親に聞くのが早道です。

STEP3
【ママが喜ぶ パパの育児サポートのコツ3】

一方で、母親も「育児書のようにうまくいかない」
と悩むこともあります。
これは見方を変えると、子供にはいろいろな個性があり、
それにあわせてパターンを作っていく
必要があるということです。

だから多少うまくいかなくても、
育児書やママ友からいろいろなやり方を仕入れて、
わが子の個性にあうパターンを
探していくことが大事です。

母親は子供を厳しく叱りすぎと感じている父親もいますが、
ただ母親に「そんなにきつく叱るな!」
と言っても効果はありません。
なぜなら、そんなことは母親自身が
よくわかっているからです。
頭でわかっているけど、できない。
だから困っているのです。
この時、1番必要なのは父親の情緒的なサポートです。

母親のつらい思いに、できるかぎり耳を傾けて
共感することが大切です。
母親は、父親から「子育ての正解」を
聞きたいわけではありません。
ただ子育ての大変な思いをわかってほしい、
聞いてほしいという気持ちでいっぱいなのです。

だから父親は、多少納得がいかないことがあっても
黙って話しを聞くことです。
こうしたサポートが、母親の力になるのです。

父親ももちろん、仕事で疲れている時に、
聞く姿勢を保つのは大変ですが
「夫婦2人で子育て」を実践するのであれば、
これも立派な「父親の子育て参加」なのです。

STEP4
【ママが喜ぶ パパの育児サポートのコツ4】
子供が病気になれば、
緊急の対応が必要になります。

仕事を早めに切り上げ、
自宅に帰らなければいけなくなります。
子供がいることで、仕事の段取りが良くなり、
物事を臨機応変にこなせるようになったと
語る父親は多いです。

子供と関わることで、
視野が広がるのも大きなプラスです。

例えば、幼稚園の行事への参加などです。
同世代のお父さんと交流することで、
新たな人脈ができます。
これまでと異なる価値観に触れられるので、
大変な社会勉強になります。

結局、私たち大人は、
大人社会のルールに即して生きています。
ちょっと困ったことがあっても、
いろいろな人の助けを借りて、乗り切ることができます。

でも子供には、子供のルールがあります。
大人が当たり前と思っていることが、子供には通じません。
そんな子供と関わるからこそ、
普段見られなかった世界を見ることができます。

子供に触れ合えば、喜怒哀楽が激しくなりますし、
落ち込むことも増えます。
でもそうしたことを繰り返すからこそ、
子供を理解でき、親として成長していけるのです。

子育てに悩む夫婦は多いかと思いますが、
もうちょっと余裕を持って、おおらかに子供と接して、
親としての成長も楽しみ、
子供の成長も楽しんでいくことです。

参考 東北大学大学院 神谷哲司准教授
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