夫の影響ではなく「自分の問題」 幼児虐待死で母親に懲役7年判決


msn産経ニュース
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千葉県柏市で幼い子供2人が育児放棄され
昨年5月、2歳の男の子が餓死した事件。
保護責任者遺棄致死罪などに問われた
母親(28)は24日、千葉地裁で懲役7年の判決を受けた。
「夫(共犯で起訴済み)の心理的支配があった」と
主張した被告に、後藤真理子裁判長は
「自分の問題として考えを深めることが
いまだ不十分」と厳しく指摘した。

公判で弁護側は、「夫に批判や管理をされ、
逆らえなかった」と強調していた。
これに対し、後藤裁判長は判決で
「夫の存在なくして事件は起こりえなかった」と認めたものの、
「夫との良好な関係を維持」するために虐待を続けたとし、
身勝手さを非難した。

判決読み上げ後、後藤裁判長は
「罪を償った後は子供の幸せを考えて
親子関係を築いてほしい」と説諭。
被告は泣きながら「ありがとうございました」と答えた。

公判で裁判員を務めた30代の主婦は、
判決後の会見で「夫によるマインドコントロールは
なかったというのが私たちの認識」とし、
別の女性裁判員(50)は「里美被告に
共感はできない」と述べた。
傍聴した里美被告の父親(60)は
「事件は雄造被告に起因するのは間違いないが、
娘もしっかりと判決を受け止めてほしい」と話した。
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