子ども矯正治療が増加傾向


タウンニュース
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かつては高額な治療費や矯正器具の露出などを嫌い、
受診しても治療しないことが多かった歯の矯正治療だが、
最近では子どもを中心に
積極的に治療にあたるケースが増えているという。
そこで、ちょうど新学期の歯科検診も終わった頃でもあり、
矯正専門医の平野正芳先生(ひらの矯正歯科・瀬谷区)に、
最近の矯正治療について聞いてみた。

 —変わってきているのはどんなところですか。
「現代の子どもたちは、歯が大きく、
顎が小さいことが特徴で、
自然に並びが整うことが少なくなっています。
ですから、学校の歯科検診で「噛み合わせ」「歯並び」の項目に
チェックされる子どもが多いことになります」

 —治療器具の進化も見逃せませんね。
「最近では、子どもの治療でも装置を
歯の裏側につける目立たない方法や、
自宅でのみ使用する取り外し式の装置など、
外見を気にする必要がない環境が整ってきました。
昔に比べて費用的なご負担も軽くなっています」

 —もはや特殊な治療とは言えないようですね。

「ご理解いただくのが難しい治療なので、
カウンセリングを充実させています。
当院では、お子さんにも父母の方々にも、
しっかりと納得した上で治療を受けてもらうようにしています。
信頼関係を築き上げることが何よりで、
治療への不明点を少なくすることにより、
気軽に治療を受けてもらえるようになりました」

 —子どもの治療で注意することは。

「歯並びは乳歯がある小児期のうちにケアするのが望ましく、
あごの成長を利用して永久歯のスペースを作ることができるので、
ワイヤーの矯正が必要ない場合もあります。
早い段階での適切な処置が、
お子様の将来に大きく影響してきます。
まずは専門医にご相談下さい」
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