子どものゲーム代1か月100万円 請求書に親が仰天、「苦情・相談」さらに増える


JCASTニュース
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国民生活センターに寄せられている
インターネットを通じたオンラインゲームに関する
相談や苦情が後を絶たない。

2012年度の相談件数は、6月14日現在で822件。
しかも、多くは子どもがゲームで遊んで、
その請求金額に親が愕然とするケースだ。
「中学生の息子が親のクレジットカードを使って
ゲームで遊んで高額の請求があった。
問題のあるゲームなので請求を取り消してほしい」などの
相談が舞い込んでいる。

ゲームと現実の区別がつかない子どもの金銭感覚

オンラインゲームに関する相談件数は、
2009年度に1437件、10年度2043件、
11年度が3489件と急増している。
10~30歳代からの相談が多く、
11年度では10歳代が674件と19.3%を占めている。
20歳代は580件(16.6%)。
小・中学生の親世代にあたる30歳代は940件(26.9%)にものぼり、
40歳代も644件(18.5%)を占める(受付ベース)。

最近では消費者庁が問題視した
「コンプリートガチャ」をめぐる
相談や苦情もこれらに含まれている。

背景には、グリーやディー・エヌ・エー(DeNA)などの
ゲームの提供者がテレビCMなどで「無料」であることを
PRしていることにある。
オンラインゲームは一見すると無料のようだが、
じつは有料のアイテムを購入しなければ
ゲームが進行しにくくなっていて、
多額のお金がかかる仕組みだ。

そんなゲームが小学生くらいの子どもには
魅力的に映るのだろう。
しかし課金制度についての理解は乏しく、
「お金がかかる」ことへの現実感も薄い。
寄せられる相談や苦情も、
「無料だと思って利用したのに、課金されていた」という
内容が多かった。
携帯電話などで簡単に遊べるが、
通信費用が別途かかることもある。
1か月に数十万円、なかには100万円超を
請求された例もある。

オンラインゲームの利用料は、
親のクレジットカードを使ったり、
携帯電話の料金に上乗せされたりして、
子どもからはお金の「存在」が見えていない。
ゲームの通貨と現実のお金の
区別がつかないような例もあり、
「そのことが問題」との指摘がある。

カード番号の入力で「登録」されるサイトもある

一方、クレジットカード会社からの請求書は
利用後しばらくして届く。
親にしてみたら、突然身に覚えのない、
高額な請求書を突きつけられるのだから愕然とするだろう。

国民生活センターでは2012年2月に、
「いつの間に?子どもがカード決済でゲームのアイテム購入!」
というリーフレットを作成して注意を呼びかけていた。

そこにある事例によると、ある男性のケースでは
オンラインゲームのアイテムの購入を子どもにねだられ、
「今回だけなら」と親がクレジットカード番号を入力したところ、
そのままゲームサイトにカード番号が登録されたため、
その後も繰り返し使用でき、
子どもがアイテムを買い続けて高額な請求を受けた。

親がネット上での買い物に利用するために
決済サービスにクレジットカード番号を登録しておいたところ、
子どもがパスワードを推測するなどして
勝手にゲームのアイテムを買っていた、というケースもあった。

クレジットカードのネット決済は、
親も利用する前に仕組みをよく理解し、
慎重に行う必要があるというわけだ。
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