塾が学童保育サービス、延長や夏休みも対応…神奈川

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放課後の小学生を預かる保育事業に、
民間企業や学習塾などが参入するケースが増えている。

学習に力を入れたり遅い時間まで保育したりするなどの
特色を出してニーズに応えており、
共働きの家庭を中心に利用者を増やしている。

「いんいちがーいち、いんにがにー」――。
横浜市緑区にある「ピタゴラネスト鴨居校」では、
小学校から下校してきた1、2年生が、
オリジナルの九九の歌を元気よく歌っていた。

ピタゴラネストは今年で6年目。
昨春から同区内に長津田校を開校し、
2校に28人が通っている。
月曜日から金曜日まで、放課後から最大で午後8時までを
保育時間とし、夏休みなどの長期休暇は
午前中の保育にも対応している。

曜日ごとに英語、そろばん、算数、音読、書道と
約1時間のカリキュラムが組まれている。
スタッフは6人中5人が教員免許を持っており、
保護者からは「算数の成績が良くなった」
「字が上手になった」などの声が寄せられている。
児童たちはほかにも、おやつを食べたり、宿題をしたり、
近所の公園に行くなどして放課後を過ごしている。

集団行動を重視し、原則週5日間(月謝4万7250円)、
通うこととし、短期での預かりは受け付けていない。
代表の寺崎豊美さんは、「ただ預かるだけでなく、
学校での学習をバックアップするのが目的。
基礎的な学力を付けることで将来につなげてもらえたら」
と話している。

学習塾などを運営する「拓人たくと」(東京都中央区)は、
横浜市と川崎市、逗子市の6か所で、
「キッズデュオ」を開いている。
「英語で遊ぶ、英語で学ぶ」ことが狙いのため
教室内は日本語は禁止。
各教室にはそれぞれ英語を母国語とする
外国人の先生が1人以上配置されている。

多彩なカリキュラムのほか、バスで学校や自宅近くまで
送迎するオプションもあり、
午後8時30分まで延長保育に応じるサービスもある。
塾代わりに週に2、3日通うケースが多いようで、
月謝は週3回で4万4100円(送迎なし)。
キッズデュオ事業部の辻球一部長は
「一定の所得がある共働き世帯の需要を見込んでいる」と話し、
今後も県内で教室を増やす方針だ。

スポーツクラブも参入している。
協栄スポーツクラブ十日市場(横浜市緑区)は昨春から、
協栄スイミングクラブ座間(座間市座間)は
今春から学童保育事業を始めた。
月会費は週3回で2万1000円で週1回のスイミング教室が付くほか、
館内での英会話教室なども別料金で受講できる。
クラブが営業している午後10時まで
無料で延長保育に応じている。(森田将孝)
(2012年6月1日 読売新聞)
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