園児とJAL社員を結んだ白い風船~江北白百合幼稚園


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昨年10月、成田国際空港でJAL社員の橋本隆彦さん(27)が
大雨のなか飛行機を洗浄していると、
足元に手紙付きのしぼんだ風船を見つけた。

それは3日前、江北白百合幼稚園(清水謙治園長、江北6)の
運動会で、400個の風船を飛ばしたなかの一つで、
男児(5)が飛ばした白い風船だった。
手紙には「うんどうかい がんばりました 
おてがみください」とあった。

橋本さんは返事を書き、
園児たちからもお礼の返信があった。

60キロの空の旅をした「白い風船」は
JAL社内でも話題になり、さらに清水園長(34)が
幼稚園の仕事に就く前は、JAL成田空港勤務だったこともわかった。
この偶然と感動に、子どもたちに何かしてあげたいと
話はふくらみ、幼稚園での『折り紙ヒコーキ教室』が計画された。

開催の5月31日、ボランティアで参加した社員35人が、
年長児104人にヤリヒコーキの作り方を教え、
完成後はさっそく「フライト」へ。
子どもたちは、輪を目がけて紙ヒコーキを飛ばしては
歓声をあげ、命中すると大人たちとハイタッチ!

紙ヒコーキ教室の後は、質問コーナーで、
パイロットに「どうやって重たい飛行機が飛ぶのですか?」と
園児がたずねると、「皆で力を合わせて飛ばしています」等、
いくつもの質問が続いた。

橋本さんは「空へ飛ばした風船が、
夢のある飛行場に届いたのは幸運でした。
子どもたちを喜ばせたい一心で書いた手紙に、
仲間が共感してくれ、なしえました。ただうれしい」と
感激しきりだった。
清水園長は「一つの風船が運んでくれた、
人との出会いに心から感謝します。
将来、園児たちの中から飛行機の仕事に就く人が
出るといいですね」と目を細めていた。
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