園児の避難、中学生誘導…和歌山で訓練


YOMIURI ONLINE
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津波の際の保育園児の避難を、
避難場所に指定されている中学校の生徒が手助けする
合同の避難訓練が11日、
和歌山市島橋北ノ丁の和歌山保育所(107人)と、
同市北島の市立河北中(490人)で行われた。
約700メートル離れた保育所から
中学校に園児たちが逃げてくると、
中学生たちが手を引いて校舎の階段を上り、
4階まで一緒に避難した。

東日本大震災で、小中学生が助け合って
高台に避難した事例を参考に、
初めて合同避難訓練を企画。
午後1時半頃、紀伊半島沖を震源とする
震度6強の地震が発生し大津波警報が
発令されたとの想定で行われた。

防災頭巾をかぶった園児たちは、保育士に手をひかれたり、
リヤカーに乗せてもらったりして、河北中に到着。
校門で待ちかまえていた同中3年の女子生徒約80人に導かれ、
4階の音楽室まで階段を上り、
訓練開始から42分で園児全員の避難を終えた。

同中3年の女性(14)は
「小さな子どもたちは階段を上るのも大変だとわかった。
不安にならないように『大丈夫だよ』と
声をかけながら避難しました」と話し、
同保育所の阪本日出行所長は「これからも訓練を重ねて、
万が一の災害に備えたい」と気を引き締めていた。
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