河村市長、学校を“抜き打ち視察”


中日新聞
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全国市町村で最多の保育所の待機児童を
「ゼロにせなかん」と訴える河村たかし市長が十三日、
市立小、中学校を視察し
「教室を使わんままにしとくのはありえん」と不満をあらわにした。
自ら現場に乗り込み、対策が遅いと批判している
市教委や関連部局にプレッシャーを与えた。
◆空き教室に不満あらわ、教委などにプレッシャー

待機児童の解消のため、
市立学校の空き教室や校庭を保育施設として
活用するのが市長の持論。
市教委などに早期の実現を求めてきたが今のところ、
実施予定は春岡小(千種区)、比良小(西区)の二校しかない。

市教委によると、市立小、中学校で
通常の授業に使われない空き教室は
昨年五月時点で千七百ほど。
市教委は倉庫や多目的室などに
利用されていると説明してきた。

しかし、今年二月に発表された市の外部監査は、
小学校で実地調査をした結果、未活用例が目立ったと指摘。
河村市長は市教委に対し、実態に即した
空き教室の活用状況を調べるよう指示したが、
今月に入っても結果がまとまらず「遅すぎる」と
いら立ちを募らせていた。

市教委によると今回の視察の意向が伝えられたのは
十二日午後で、抜き打ちに近い。

河村市長は老松小と伊勢山中(ともに中区)を訪問。
老松小では「メルヘンルーム」と名付けられた
第二図書室など八つの空き教室をすべて見て回り
「一応、使われてはいるが、同じ用途の部屋を集約したり、
知恵次第でまだまだ余裕はある」と述べた。

また「未就学児は子ども青少年局で、
就学したら教育委員会の担当。
縦割り行政が(待機児童)対策を遅らせている」と
あらためて批判した。

現在、学校施設の管理は各小学校の判断に委ねられているが、
河村市長は記者団に
「管理権を区役所に移すべきだ」との考えも示した。

一方、市教委側からは「市長は自虐史観系の
教科書を選定したことなどが不満でもともと市教委に批判的。
管理権などをちらつかせ、
影響力を強化しようとしているのでは」(関係者)など
反発の声も出ている。
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