多チャンネル時代 幼児教育番組 子育ての味方続々


東京新聞
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掃除や洗濯で忙しい朝のひととき、子どもたちを楽しませ、
ちょっとお勉強もさせてくれる幼児教育番組は、
子育ての強い味方だ。
少子化の影響で民放地上波では多くが姿を消したが、
BSやCS、ケーブルテレビでは新作も登場している。
多チャンネル時代にせっかく増えた選択肢。
親子で試してみては。 (石原真樹)

BSフジは午前七~八時の時間帯をキッズゾーンに設定。
アルファベットを楽しく学べるアニメ「パブー&モジーズ」と、
フジテレビの「ひらけ!ポンキッキ」から続く
「beポンキッキーズ」を放送している。

一九七三年に始まったポンキッキのシリーズは
二〇〇七年、地上波での放送を終えたが、
〇八年にBSで「Beポンキッキ」として復活した。
一一年には「beポンキッキーズ」にリニューアルしている。
◆解決する力を

今春から人気子役の鈴木福と谷花音をメーンキャストに起用。
ガチャピンとムックなど親世代が親しんでいたという
ブランド力を生かしつつ、旬の話題も取り入れる。
論語をコント仕立てで紹介する「ろんご鮨」や、
短編アニメなど、短いコーナーをちりばめ、
全体的にゆったりとした印象だ。

BSフジの斎藤秋水編成・報道局長は
「地上波では視聴率を取るために親を取り込まなければならず、
番組の中で山下達郎の曲を使うなど、
メジャー色を出さなきゃいけなかった。
でも視聴率に比較的縛られないBSなら子どもに特化できる。
自分で考え、解決できる力を育てる
子ども目線の番組を提供したい」と話す。

ケーブルやCSなどで視聴する
有料チャンネルにも幼児番組がそろっている。

子ども・アニメ総合チャンネルのキッズステーションに、
クルンとラッピーという妖精の着ぐるみが出てくる
「ハッピー!クラッピー」(月-金曜午前7時半)がある。
このチャンネルの看板番組だが、
ここから英語に特化した約三十分の
新番組「ピポンザABC!」(月-金曜午前8時半)を
四月に登場させた。
◆切り口変えて

「What’s in the box?(箱の中身は?)」という質問に
「おもちゃがいい」と答えるなど、英語と日本語が入り交じる。
これは三歳までは言語を自然に聞き分けられるという
研究理論に基づいているという。

押田聖弘チーフプロデューサーは
「一般的な理論ではなく否定的な意見ももらうが、
こういうやり方もある、と思ってもらえたら」と話す。
NHK・Eテレでは全て英語だが、
「Eテレと違う切り口」を意識しているという。

昨年十一月からは、クルンたちが出るイベントを
各地で毎月のように開催。
新曲を披露して反応を試しつつ、
子どもや保護者と番組の距離を縮めようとの試みだ。

「ハッピー!~」を乗り物に特化させた番組もあり、
「クルンたちをEテレのキャラクター・
わんわんのように浸透させたい」と押田さん。



ほかに、ディズニー・チャンネルの
「マイ・ディズニージュニア」(月-金曜午前9時)では、
英語と歌が得意なマリカ、ダンスと絵が上手なダイスケをホスト役に、
スタジオに招いた子どもと歌ったり、
体操したり、短編アニメを紹介するなどしている。

BabyTVは、〇三年にイスラエルの制作会社が作った、
ヨーロッパやアフリカなど九十カ国以上で放送されている
未就学児向けチャンネルだ。
短編のアニメや実写を日英二カ国語で
二十四時間放送している。
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