出前水族館人気 5年で子ども1万8000人 高砂


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播磨灘の生きたタコやカニなどを
学校や保育園まで運び、
子どもに触れてもらう「出前水族館」が人気を呼んでいる。
取り組んでいるのは、46~78歳の22人でつくる
高砂市の市民グループ「播磨マリンクルー」。
5年間で130回近く出前を重ねており、
グループ代表の吉政静夫さん(78)は
「見るだけでなく実際に手にしてみることで、
子どもらに自然を身近に感じてほしい」
と話している。(今岡竜弥)

同市で生まれ育った吉政さんは、
電動特殊工具の製造販売会社を退職後、
趣味で播磨灘で捕れたタツノオトシゴなどを飼育。
「今の子どもたちにも生きた魚に
触れる機会を与えてやりたい」と
2003年、友人2人と市内の保育園や小学校に
生きた魚を届ける出前水族館をスタートさせた。
マダコやカニ、アナゴ、ヒトデなど、
その日水揚げされた海の生き物を、
知り合いの漁師から安くで分けてもらい、
学校などに運んできた。

07年6月、「どうせならもっと海のことを
好きになってもらおう」と、
通っていた地元の高齢者大学の仲間らと
共に同マリンクルーを設立。
魚との触れ合いだけでなく、録音した波の音を聞かせたり
貝で楽器を作ったりする音遊び、
魚をモチーフにした折り紙や切り絵など、
海にまつわる遊びを取り入れ、
これまでに計約1万8000人の
子どもらに海の魅力を伝えてきた。

5日は、メンバー10人が
市立米田保育園(高砂市米田町)を訪問した。
園児らは初めて触れるサメやエイにびっくり。
「優しく持ってあげてね」など声を掛けられると、
恐る恐る手を伸ばし、感触を楽しんでいた。

吉政さんは「目を輝かせて
魚に触れる子どもの姿を見ることで、
僕たちも力をもらう。
高齢のメンバーも多いけど
体が動く限り続けたい」と話している。
依頼や問い合わせは吉政さん(079・443・7263)へ。
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