森の遊び場が好評…岐阜・美濃市


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森に囲まれた自然の中で子どもたちが自由に遊ぶ
「プレーパーク」が、岐阜県美濃市曽代の
専修学校「県立森林文化アカデミー」で開かれ、注目を集めている。
市とアカデミー、保護者の3者が協力して先月始まり、
市では「子どもの遊び場としてだけでなく、
親同士の交流の場にもなれば」と期待を寄せている。

外で遊ぶ機会が減った子どもに思い切り遊べる場をつくり、
木に親しみながら優しい心を育む「木育もくいく」を進めるため、
市が新たな子育て支援策として導入した。
保護者でつくる運営主体「みのプレーパークの会」に
運営費100万円を補助し、遊び場の提供や
運営の助言などをアカデミーが担う。

遊び場はアカデミー内の演習林など。
「自分の責任で、自由に遊ぶ」がモットーで、
普段は体験できない火おこし、ロープを使った壁登りのほか、
木工や水遊びなど、子どもたちが自分で遊びを決めていく。
アカデミーの学生や外部の指導者が
「プレーリーダー」として常駐し、一緒に遊びながら子どもたちを見守る。
リヤカーに絵の具で色を塗って遊んでいた
同市立美濃小1年の男児(7)は
「好きな遊びができて楽しい」と笑顔で筆を動かしていた。

多い日で約30人が参加するといい、
アカデミーで環境教育などを担当する萩原裕作講師(40)は
「自然体験や遊びを通して、
チャレンジ精神などを養ってほしい」と話している。

プレーパークは、保護者同士が情報交換したり、
悩みを相談しあったりする交流の場にもなっている。

幼児、小学生とその保護者なら誰でも無料で参加できる。
月、水、金曜日の午後3時半から約3時間の開催で、
来年3月まで行う予定。定員は1日20人程度。
着替えや水筒、帽子などは各自持参。
事前の予約などは不要だが、初回の参加時に登録が必要。
問い合わせは萩原講師(090・9239・9187)か
美濃市健康福祉課(0575・33・1122、内線154)。
(青山丈彦)
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