「子どもも1人の人ですから」気質をおさえて上手に接する為の心構え


マイナビニュース
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人の気質

哲学博士ルドルフシュタイナーの提唱する説によると、
「人」は4つの気質に分けられます。
この気質を知ることで、子育てはグッと楽になります。

日々のなかで、「子どもの考えが理解できない」
「合わない」「子どもとの関係がなんとなくギクシャクする」
と思ったことはありませんか。
この小さな悩みも放っておくと、
大きな問題につながりかねません。

また、子どもは、「本当にママから愛されているの?」
と不安になってしまいます。

自分の気質と子どもの気質を知ることで、
「なるほど、気質が違うのね」と納得できれば、
子どもを無理して正そうとしたり、
子どもを理解できない自分を責めたりと
不安定な状況が少なくなるはずです。

この4つの気質とは「憂鬱質」「粘液質」
「胆汁質」「多血質」に分けられます。

憂鬱質

このタイプに属するのは、敏感で傷つきやすい人。
また落ち込みやすく、
やや悲観的に物事をとらえる傾向があります。
とても想像力が豊かで、独創的な発想をします。

このタイプは子どもでも、考えが大人風で、
子どもが多いにぎやかな場所が苦手です。
そのような場所に無理に連れて行くと、
孤独感を高めてしまうので、要注意です。
人とのお付き合いに関しては、
特定の人以外とは距離を置きたがります。

粘液質

ともかくゆったりとした人柄。周囲からみると、
ややゆったりし過ぎているような気もします。
また、感情の起伏も少なく、おだやかです。

繰り返し同じことをしても飽きません。
自分からは積極的に人と関わろうとはしませんが、
一旦友だちになると、長いお付き合いができます。

信頼できて、約束を守ります。
このタイプの子どもは、あまりにのんびり屋さんなので、
周囲の大人は何につけても
イライラしてしまうことが多いのですが、
それも個性と受け止めて、時間をかけて、
テンポをあげていきましょう。

胆汁質

自己主張がはっきりしていて、意志が強く、
怒りやすい性格です。
正義感にあふれていますが、
時々他人の意見を受け入れません。

難しいことや新しいことに挑戦することが大好きですが、
やる気のない人に対しては批判的になることが多く、
人間関係を築くのに苦労します。

このタイプの子どもは自分を過信して威張ってしまうので、
大人は大人らしく接することが大切です。

大人は時々子どもに対して、
子どもと同じレベルに自分を合わせて話をしますが、
その必要はこのタイプの子には特に必要ありません。
一番よいのは、その子の尊敬できる大人が近くにいることです。

多血質

スタイルがよく、身のこなしが軽やかで、
誰とでも友達になるのが、このタイプです。
理解力も想像力も豊かですが、
熟慮しないで物事をはじめる傾向があります。

そして飽きっぽい。基本的に楽天家で
物事を肯定的にとらえますが、
時々「嘘も方便」とばかりに嘘つきになります。

このタイプの子どもは、絵本など2、3ページで飽きてしまう、
同じおもちゃで遊べない、
寝つきと寝起きがいいことが特徴です。

子どもの気質に沿った対応で

この4つの気質はどれか一つだけを
持って入るというわけではなく、まじりあっています。
ただし、その中でもどの気質が
一番表面にでているかを知ることが大切です。

自分と子どもはどの気質を一番強く持っているかがわかると、
気質ごとの対応の仕方も見えてきます。

気質は悪いものでも、まして直すものでもありません。
ただ、ストレスがなく快適に過ごすには、
4つの気質が調和された状態を理想とします。

そのためには、反対の気質の中に
放り込むことが、逆効果です。
同じ気質同士の子どもと一緒にいる方が、
子どもは成長します。

大人の子どもへの接し方も同様です。
悲劇を好む「憂鬱質」の子には、
昔の苦労話などをしてもかまいません。
その中で共感できる部分を見出していきます。

「粘液質」の子どもはそのゆっくりしたテンポを
急がせずに尊重しましょう。
そこから得られる結果をほめてあげることで
自然にテンポも早まります。

「胆汁質」のこどもにはその子と同じように正義感をもって、
不正を許さない態度をみせましょう。

「多血質」の子どもに対して大人はわざと、
多血質を演じてください。
それによって、子どもは多血的なものを出し切り、
自然にゆったりした気分になります。

シュタイナー教育では、多血質の子どもには
わざと赤い色の服を選んだり、
劇を上演するときに多血質の役柄を与えたりします。

このように自分と子どもの気質を知ることで、
子どもと上手に過ごしていけます。
子どもも1人の「人」です。

自分に合わせようとしないで、
その子の個性、気質を尊重してあげて、
大人がそれに寄り添うことは、
やがてその子に自信をあたえ、
将来に羽ばたくときの礎になるかもしれません。
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