高槻市の仁認定保育所 “うつ伏せ寝”息子の死の責任問う


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大阪府高槻市が一定の安全性を認めた「認定保育所」で
去年、うつ伏せに寝かされた1歳3か月の男の子が
窒息死する事故がありました。

両親は担当の保育士らと市に対し
うつぶせ寝の責任を問いましたが、否定されたため、
23日、原因究明と損害賠償を求める裁判を起こしました。

高槻市に住む須川さん夫妻。

週末になると必ず訪れるというこの納骨堂には、
1歳3か月で亡くなった長男の遺骨が納められています。

長男の駿一郎ちゃんは去年4月、
認可保育所に入れない「待機児童」となったため、
高槻市の紹介で、市が一定の安全性を認めた
「認定保育所」に入所しました。

ところが、入所してわずか1か月足らずの4月25日、
保育所から「息子さんが心肺停止の状態で見つかった」
と連絡が入ります。

香織さんは急いで病院に駆けつけましたが、
駿一郎ちゃんは、搬送先の病院で死亡が確認されました。

「寝てるような顔をしているが、
青白い顔でベッドに寝かされていて、
名前を呼んでも何をしても眠ったような状態で」(母・香織さん)

その後、駿一郎ちゃんの死因は、
胃の中のものを肺に吸い込んだことによる
窒息死と診断されました。

なぜ、息子の異変に誰も気づいてくれなかったのか。

両親が説明を求めると、保育所側は
なかなか昼寝をしない駿一郎ちゃんのために、
うつ伏せ寝にしてあげた、と話しました。

さらに・・・

「耳の上まで布団をかぶせてましたと。
うつぶせ寝で顔が見えなくて、耳の上まで布団かけると、
頭のてっぺんしか見えない状態。
その間に、うちの子は苦しんで亡くなったのが分かった」
(母・香織さん)

うつぶせ寝による事故は全国で起きていて、
高槻市でも、責任者への研修会で
仰向けにするよう指導していましたが、
強制まではしていなかったということです。

「うちの子が亡くなった原因は、
今まで保育所で起きてなかった事故じゃない。
突然の事故ではなく、必然の事故だった」(父・邦洋さん)

事故から1年3か月。

うつぶせ寝と死亡の因果関係は分からない、として、
保育所から両親に謝罪の言葉はありません。

さらに、高槻市も、「重大な過失は認められなかった」として、
事故の真相を明らかにして欲しいという
両親の願いを聞き入れませんでした。

このため両親は23日、保育士らと高槻市に対し
事故の原因究明とおよそ6,000万円の
損害賠償を求める裁判を起こしました。

「僕たちは本当に駿一郎が亡くなった原因を知りたいだけ。
駿一郎が勝手に息詰まらして亡くなったんと違う。
僕たち親が駿一郎仁対してこういう事が原因で
助けられなかったということをきちっと報告してあげたい」
(父・邦洋さん)

保育所側は、23日の提訴に対し、
「不幸な出来事だが、保育所に落ち度はない」と話し、
高槻市側は「国が定めた基準に基づいて、
指導監督している」とコメントしています。
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