豪雨で子供にストレス症状/心のケア始める


朝日新聞
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豪雨被害を巡り、被災地の竹田市教委が
市内の小中学校19校の生徒・児童のストレスについて調べたところ、
15人がフラッシュバックや当時の話をすると
涙を流すなどの症状を訴えていることが分かった。
大分大学医学部の末延聡一教授
(大分こども急性救急疾患学部門)も現地で症状を確認した。
県児童相談所は被災地の子どもの心のケアを始めることを決めた。

末延教授は大分大小児科の是松聖悟教授と竹田市を訪れ、調べた。
16日にはある男児と面会。男児は避難する途中、
車から出られなくなり、自宅には泥流が流れ込んで
大事にしていた玩具が流されたという。

その後、気分が悪くなったり、思い出しては悲しくなったり
涙が止まらなくなったりする症状がみられた。
末延教授は学校でのケアを依頼。現在は落ち着いてきたという。

末延教授は「被災の大小にかかわらず、
学校で子供の状況を把握し、
心的外傷後ストレス障害(PTSD)にならないような
安心感を植え付けることが大切だ」と話している。
児童相談所は中津、日田、竹田で被災児童・生徒の心のケアを始める。
中津と日田は中津児童相談所(0979・22・2025)で、
竹田は中央児童相談所(大分市、097・544・2016)で受け付け、
児童心理士やケースワーカーが相談にのる。
24時間対応の子育てほっとライン(0120・462・110)も相談を受ける。

児童相談所によると、被災した子どもたちは、怖い夢を見る
▽ささいなことにおびえる▽食欲がなくなる
▽反抗的・乱暴になる――といった症状があらわれることがあるという。

県教委によると、3市の小中学校9校で
スクールカウンセラーを配置し、児童生徒の相談にあたっている。
被害の大きかった一部の小中学校では、
カウンセラーの訪問回数を増やして対応している。
「家が流され不安」といった相談がなされているという。
(伊藤稔、城真弓)
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