子育て支援の体制は?


yomiDr.
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子育ての悩みを話せる相手がいない。
気軽に相談したり、ほかの親子と交流したりする場はないの?
3種類の無料拠点5700か所

0~2歳児の7割以上は、
保育所などに通わず、家庭で育てられている。
親戚や友人が近くにいないため、
子育ての悩みを誰にも相談できずにいる
専業主婦や育児休業中の母親も多い。

子育て中の親が孤立しないよう、国は2007年度から、
幼稚園や保育所に通っているかどうかを問わず、
地域の親子なら誰でも無料で利用できる
「地域子育て支援拠点」を設けている。
主に0~2歳児が対象で、
11年度には全国5722か所に増えている。

拠点は遊具や絵本などを備え、
専従の職員が子どもたちを遊ばせる一方で、
親の悩みを聞き、子育てに関する講習会も開く。
市町村が直営するケースと社会福祉法人や
NPO法人に委託するケースがあり、
形態としては「センター型」「ひろば型」
「児童館型」の3種類に分けられる。

最も多い「センター型」は、
保育園などが施設を地域に開放する形で実施している。
保育士などの資格を持った2人以上の職員が担当する。
週5日以上、1日5時間以上開設されている。

国が拡充に力を入れているのが「ひろば型」だ。
公共施設の空きスペース、商店街の空き店舗、
民家やマンションの1室を利用し、
子育て経験、知識のある職員2人以上が、
地域に密着した活動をする。
開設は、週3~7日、1日5時間以上。
拠点から離れた地域に出向いて開く出張ひろばや、
有料の一時預かりなど、様々な取り組みが可能だ。
父親サークルを作ったり、
中高生や大学生のボランティアを育成したりするケースもある。

また、「児童館型」は、学校に通う子どもが
児童館に来る前の時間帯を利用して開設している。
子育て経験、知識のある専従の職員1人以上と
児童館職員で運営する。
週3日以上、1日3時間以上開いている。

利用に特に複雑な手続きはいらない。
通常は、拠点を訪ね、登録するだけでいい。

ただ、こうした拠点の存在や支援内容が、
地域の親たちにまだ十分知られていない課題もある。
乳児の全戸訪問をする保健師と協力、
親との連携を深める試みを始めた拠点もある。
情報提供とともに、どのような支援が必要かを
把握する努力も必要だ。(梅崎正直)
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