小学教員が保育士体験 茅野市教委

Nagano Nippo
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茅野市教育委員会は、保育園と小学校の連携を強化するため、
教員による 保育士体験 を始めた。
小学校の夏休みの期間を利用し、教員が保育園を訪問。
園児の保育に取り組み、子どもに対する共通理解を深め、
今後の指導に生かしていく狙いだ。

昨年度に策定した「保小連携推進計画」に基づく取り組みの一環。
同市では0~18歳の子育てや教育に関する施策を
一貫して進めるため、関係部署を一元化したこども部を市教委に設置した。
小学校と保育園の連携は大きな柱になる。

みどりケ丘保育園(宮川)には27日、
宮川小学校の教員2人が訪れた。
登園する園児の受け入れから始まり、
子どもたちと一緒に荷物を片付けたり、連絡帳にシールを貼った。
プールで遊び、昼には一緒に給食を食べた。

3年生を担当する女性教諭(28)は年少児を担当。
「3歳の子どもたちが思った以上にいろいろなことができることに驚いた。
こんなにたくさんの小さな子どもをまとめている
保育士さんはすごいと思った」と感想を話していた。

小学校では入学した子どもたちがさまざまな環境の違いから
学校生活に適応できない「小1ギャップ」と呼ばれる状況があり、
学校生活への円滑な移行が図れるよう連続的な育ちを
支援することが課題とされている。

市教委は「園児たちは保育園で
多くのことができるようになっているのに、
小学校ではゼロからスタートしているような実態がある」と指摘。
保育士体験を通じて「芽生えつつある自尊心や
自信など子どもたちの深いところでの成長を理解し、
保育の成果を学校生活につなげてほしい」と期待している。

同計画には保育士による小学校の授業参観なども
盛り込まれており、相互に理解を深め合う予定だ。
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