認知症、子どもも理解を 長野市松代中学校で初開催


信毎Web
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認知症のお年寄りやその家族を支援する
「認知症サポーター」の養成講座が9日、
長野市松代中学校で開かれた。
市の主催で、子どもたちにも理解を広めたい―と、
市内の中学校では初めて開催。
地元の民生委員らでつくる「松代地区オレンジキャラバン」の
メンバー7人が講師となり、
同校3年生の167人が紙芝居や寸劇を通して
認知症の基礎知識などを学んだ。

講座では、認知症の祖母を家族や地域で支える内容の
紙芝居「大好きなおばあちゃん」や、
同キャラバンのメンバーによる寸劇があった。
寸劇では、主人公の中学生役が「ご飯はまだ?」と
何度も聞く祖母に「今炊いているところだよ」と優しく応じたり、
徘徊(はいかい)していたお年寄りに「一緒に帰ろう」と
声を掛けたりする姿を通し、認知症の人への接し方を伝えた。
生徒たちは真剣な表情で見入っていた。

3年生の女性(14)は
「具体的な声の掛け方も分かったので、
近くに認知症の人がいたら周りの人と一緒に助け合いたい」。
同キャラバンの一員で、認知症の義母の介護経験がある
女性(61)は「地域全体で支えられるよう、
お年寄りや家族の『心のつえ』になってほしい」と期待した。

市介護保険課によると、市内の認知症の高齢者は
3月末現在で約1万2千人。
サポーターは、養成講座を受講すれば誰でもなれる。
同市の講座は2005年度から開き、
昨年度までに8675人が受講。
これまでは中高年層向けが中心だったという。
25日には同市篠ノ井の通明小学校で6年生を対象に開く予定だ。

同課によると、小中学生向けのサポーター養成講座は、
飯田市なども力を入れている。
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